拙書「病気の9割を寄せつけない たった1つの方法」をご購読いただいた方から寄せられた、ご意見に関して、ご回答しておきましょう。
本書では、顔や皮膚に現れる、色味を解説しておきました。それは、赤、黄、白、黒、紫などです。これは、東洋医学の「陰陽五行説」に、口臭専門医として、3500人の口臭を嗅ぎ分けてきた臨床経験を加えて、解説しています。
陰陽五行説は、神羅万象、この世界は、5つのエレメントで構成されており、自然界に存在す事象も、ヒトの臓器も、味の種類も、ヒトの性格も、全てこの5つのエレメントに配当されると解釈しています。
自然界に存在する事象は、木・火・土・金・水に相当し、それがヒトの臓器では、それぞれ肝・心・脾・肺・腎の5臓に対応します。さらに、五色は、青・赤・黄・白・黒にピッタリ合わさります。非常に面白い考え方でえすね。
日常臨床で、色々な体質の患者さんのお悩みをお伺いし、東洋医学的な体質を類推する時に、この陰陽五行説がとても役に立ちます。その中で、「五香」と言う考え方があります。
先述した、五臓に問題が起きると、ある特有な臭いが、口や体臭から出てくるのですよ…と先人は説いています。
肝臓に負担をかけると、あぶら臭い
心臓に負担をかけると、焦げ臭い
脾胃に負担をかけると、香ばしい(かんばしい)臭い
肺に負担をかけると、生臭い
腎臓に負担をかけると、腐れ臭い
以上のような臭気が、口臭から出てきます。本サイトと、本書には、みる事の重要性が、これから何回も出てきます。どうか、日常生活の中で、自分の健康状態の「気づきの心」を養ってもらいたいと思います。
4.口臭と言うお悩みは、お口の中が原因と、東洋医学を中心とした、体質的な部分が、複合的に影響しあって発生してきます。
その割合は、口腔が60%、体質が40%のようなイメージです。
重要なのは、口腔由来の口臭は、比較的、治りやすいのに対して、体質由来の口臭は、やや直りが遅い一面があります。
キッチリ、歯ブラシも行い、歯医者さんで、定期的に歯石や歯垢も除去しているのに、一向に口臭が無くならない方は、体質から起因していることが多いです。
「病気の9割を寄せつけない たった一つの方法」でも、解説していますが、体質の変化は、全身のどこよりも早く、「舌の性状」に現れます。我々歯科医師が、これを利用しない手はありません。
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