西洋医学と東洋医学について
今回は、拙書「病気の9割を寄せつけない たった一つの習慣」を執筆していく中で、泣く泣くカットされてしまった部分に関して、ご紹介していきましょう。
私が、歯科医療を通じて、初めに生理学、解剖学、病理学などの西洋医学を学び、その後、自らの不妊をきっかけに東洋医学に研鑽が移った過程の中で、一番、面食らったのは、西洋医学と東洋医学では、そもそも「健康体」の解釈・定義が異なる事でした。
「ぜんぜん、東西で言ってることが違うじゃん!」と、はじめは、戸惑いました。
どちらが、正しい、間違っているのではなく、一つの知識と知っておくと良いでしょう。
●西洋医学の健康体
テレビコマーシャルで、一度は、トレーニングジムのこんなCMを見た事はないでしょうか?
最初に、下腹部がふくよかなモデルさんが現れ、「ブ、ブ、ブブー」のBGMの後に、
腹筋ボディーに変化して、「チャーン、チャラララーン」と、見事にトレーニングの成果が出ているコマーシャルです。(特定の会社を示唆したものではありません。誹謗・中傷を目的としていません)
この中で、皆さんが思う健康体は、腹筋バキバキの、右のような身体をイメージしますね。
でも、本当に街を歩く男性全てが、こうした「板チョコ」ボディーでなければならないのでしょうか?
私は、57年間、一度も板チョコボディになった事はありません。
これは、何となく、イメージとしたら、高速道路を全開で走っているイメージですね。
●東洋医学の健康体
これに対し、東洋医学の健康体は… 実は、
前述した、下半身がポッコリした、ふくよか身体つきが一番健康であると説いています。
何となく、イメージとしたら、「布袋様」のような感じですね。
こちらは、高速道路をゆったりして、制限速度でゆったり楽しく走っているイメージです。
板チョコボディーが、「眉間にしわが寄っている人相」であるのに対し
布袋様ボディーは、「目じりにしわが寄っている人相」を連想します。
皆さんは、どちらの方を良しとしますか?
実は、私には東洋医学を研鑽するにあたり、昔から師事している漢方の師匠がいます。ある時、師匠に「健康の解釈が、東西医学で異なりますが、どちらが正しいのですか?」と、問うたことがあります。
師匠曰く、「どちらも正しい概念で、どちらも健康体であろう。肝心なのは、こうした自分の体質を、常日頃自覚し、『自分体質』を、一生の間、ゆるーく維持していく事が重要である。」と言う教えを受けました。
さらに続いて、「本当に注意が必要なのは、板チョコボディーと布袋様の間を、行ったり来たりする事が、生命体においては、一番危険な事なのじゃ…」と、付け加えてくれました。
前述の例えで言えば、高速道路上で、スピードのアップダウンを繰り返す事に相当します。これは、車にとっても、とても負荷がかかる走り方になりますね。
ヒトの身体も同様です。
それでは、『自分体質』は、どのように知る事が出来るのでしょう?
それは、顏色、舌の性状、目、耳、皮膚、爪、そして、私の専門分野である「口臭」に、シグナルサインとして現れてきます。
拙書「病気の9割を寄せつけない たった一つの習慣」に、こうした予兆の見方が、詳しく説明してあります。是非、自分体質を、日々の健康増進に役立ててみて下さい。
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