「紫雲膏」とは、華岡青洲先生考案の軟膏です。構成はとてもシンプルで、ごま油、蜜蝋、豚脂、当帰、紫根で成り立っています。
最初にごま油を煮た後、蜜蝋、豚脂を加えてさらに溶かし、次いで当帰を入れて、鍋に焦げ付きが残らないようにして火を止め、最後に紫根を入れて、軟膏状になるまで煮詰めます。香りはごま油の良い香りと、紫根の鮮やかな赤色が出てきます。近年、大手の化粧品会社も、当帰や紫根には、美肌効果が見込めるとして、現在では、色々な化粧品に配合されています。「紫雲膏」とは、華岡青洲先生考案の軟膏です。構成はとてもシンプルで、ごま油、蜜蝋、豚脂、当帰、紫根で成り立っています。
最初にごま油を煮た後、蜜蝋、豚脂を加えてさらに溶かし、次いで当帰を入れて、鍋に焦げ付きが残らないようにして火を止め、最後に紫根を入れて、軟膏状になるまで煮詰めます。香りはごま油の良い香りと、紫根の鮮やかな赤色が出てきます。近年、大手の化粧品会社も、当帰や紫根には、美肌効果が見込めるとして、現在では、色々な化粧品に配合されています。
これは、乾燥した皮膚疾患、皮膚の外傷によく効きます。特に「火傷」には効果てきめんです。私は、鍼灸師の夜間専門学校に通って、お灸の学生実習を行ったのですが、お互い初心者なので、もぐさの硬さが上手く調整できなくて、つい、ペアとなった同級生の皮膚に、やけどを負わせてしまいます。いわゆる、「根性焼き」をしてしまうのですね。(右図参照)その際は、あらかじめ学校サイドで用意してある紫雲膏を皮膚にすりこんでおくと、大きな火ぶくれになる事もなく治ってしまいます。さらに、治癒した後、ケロイド状や色素沈着の跡に残る事もなく、皮膚もキレイになります。特に、若い女子学生には特に好評で、シミやそばかす状に治癒しないので、重宝がられていました。
使い方は、指で適量すくい取り、やけどの部位に貼付し、バンドエイドを貼っておくだけでOKです。こうする事で、やけどの直後のヒリヒリ感も少なくなり、跡もつかないでキレイに治ります。
本剤は「乾燥型のアトピー」「カサカサした皮膚」「しもやけ」「手のあかぎれ」「ひび割れ」「主婦湿疹」「いぼ」「痔」「乾燥性の水虫」「うおのめ」などの症状にも効果があります。
私の子供も、小さい時には軽いアトピーだったのですが、ステロイドは用いないで、極力、紫雲膏だけでしのいでいました。独特なごま油のニオイがするので、幼稚園の通っている時に、お友達からは、ラーメンをよく食べている子供と言われていたようです。
原材料は全て自然由来なので、お子様にも安心して応用できますが、かき壊してジクジクしている時や、治り始めの痒みが強い時には、注意が必要でしょう。この軟膏は、油成分が多いので、皮膚の表面が、水っぽい時は、よく乾かさないと皮膚に浸透しにくい背景があります。また、「紫雲膏」は、患部の血流を良くする為、一時的に赤みの強い患部の腫れを助長したり、痒みが強い時は、より痒くなる時があります。
一般的なドラッグストアでも販売しているので、処方箋が無くても入手できます。