2月は、サラリーマン川柳が発表される季節です。毎年、ニヤニヤしながら受賞作を見るのが楽しみです。1位を獲得した作品はもちろん、100位までザーと見るのが好きです。今年はどんなユーモアに富んだ川柳が受賞するのか?今から楽しみです。その中で、2017年度の受賞作で、私にグサッと刺さり、どうしても一言書かずにはおられない、ドンピシャの川柳が有ったので、ご紹介してみましょう。
43位、ホトトギスさんの一句です。
「値引札 貼るまで待とう あと一分」
100位までの中で、この一句が私にとって一番響きました。私も共働きの夫婦なので、仕事が終わってからの夕飯の食材の買い出しは、主に私が担当しています。そして、仕事が七時で終わり、後片付けをして近所のスーパーに到着するのが、夜の八時以降です。
売り場の中では、値引きシールを貼る時間帯です。主婦の皆さんは、この「貼る貼るおじさん」の後をくっ付いて、貼り終わった食材を、われ先とゲットしています。黒毛和牛のカレー用の煮込みブロック肉も、半額シールが貼られ、800円のものが400円で手に入ります。
しかしながら、それでは、まだ甘いです!
僭越ながら、作者のホトトギスさんは、本当の現場の実情を、まだ解ってイナーーい…と私は思います。貼る貼るおじさんの後を付いていくだけでは、本当に欲しかったものをゲットする事は出来ません。
それでは、どうするか?
それが、スパム行為かどうかは別として、私が取り組んでいる生活の知恵を、こっそりお伝えしておきましょう。
仕事を何とか切り上げて、7時45分くらいにスーパーの売り場に少し早めに到着しておきます。そして、真っ先に、牛肉売り場に出向いて、まだ戦いが始まる前の、主婦の方が少ない時間帯に、私の肉の「品定め」が始まります。
そして、これは!という物を見つけ出したら、先に、買い物かごに入れておくのです。まだ、ライバルがチラホラしか居ないので、良さそうな肉が選び放題です。最終的に貼る貼るおじさんが、8時過ぎに登場して、ひとしきりバトルが終わった頃を見計らって、おじさんに近づき、
「申し訳ないですが、これにもシール貼ってもらえますか?」と、お願いするのです。
おじさんは、値札の日にちを確認した上で、該当商品であれば、喜んで「半額シール」を貼ってくれます。そうする事で、その晩に作るカレーも、一味、美味しいものに変化します。
(めでたく半額でゲットできた、黒毛和牛のカレー用牛肉)
先日、この裏ワザをカミさんにも話したのですが、その日は、パフパフをして貰い、私も上機嫌でした。(パフパフは、ドラゴンクエストのRPGゲームに出てくる秘密のコマンドです)