5月は、八十八夜です。この不思議な数

以前のブログでもご案内しましたが、春先は、気持ちが揺れて、強い風が吹くごとに、心は乱され、ついイライラをため込みやすい季節です。加えて、満月が重なると、暴れたり興奮しやすくなります。

 

昨今のマスコミを賑わす事件も、「普段、温厚なあの人が…」「全然、人を殺めるようには見えなかった…」などなど、普段の状態と変わった自分になってしまう…この季節との因果関係も、全く無いとは言えません。

 

ここは、ひとつ夜空に光る満月を眺め、心を鎮め深淵なる宇宙との一体感を感じ、自らの健康に感謝する気持ちを持ちたい所です。

 

さて、以前にもご紹介した、季節を表す二十四節気とは別に、雑節と呼ばれる暦日があります。 

5月2日は、雑節の「八十八夜」です。 

立春から数えて、ちょうど88日目、茶畑などの被害となる、「霜」の害が、ようやく少なくなる季節です。そう言えば、茶畑に何本もそびえ立つ「扇風機」。あれは、何のために設置しているかご存知でしょうか?(赤丸部)

 

 

茶畑の葉は、暑さ、寒さ、強風等の気象条件に耐えて生育していますが、限界を超えた気象にさらされると、大きな被害を受ける事があります。その中でも、新芽が遭遇する「晩霜」は、要注意です。晩霜は、空気中の水蒸気が、地表の表面で凍ってできる氷の結晶です。これが、新芽に付いてしまうと、葉の成長が滞り収穫できなくなってしまうのです。その為に、葉の近くにある冷気と、その上に広がる温かい空気の層を撹拌する為に、扇風機を回して、空気の入れ替えをしているのです。

 

漢方の概念でも、「上熱下寒」と言う体質が有りますが、自然界も同じなのですね。

 

お風呂のお湯も、かき混ぜ棒で撹拌しないと、必ず上が熱くなって、下に冷たい水が集まります。自然界でも人間の体の中にも、同じ現象が起きているのですね。身体においては、「気血」の流れを促す漢方薬を処方すると、上の熱がさばけて、下の冷たさがほぐれてきます。もしかすると、上熱下寒体質の時に、御茶畑の新芽と同じように、どこかの臓腑に「霜が降りて」、その冷え込みによって血流が悪くなり、臓器不全や癌などの重篤な病が発症しているのかもしれません。

 

やはり、「循環させる」「巡らせる」「行き渡らせる」事が、賢い養生法の様な気がします。

 

茶摘みの唄には「夏も近づく八十八夜」がありますが、この緑茶成分には、水分代謝を促し、身体に溜まった熱をクールダウンする作用がある事から、酷暑の夏場は、積極的に飲用したい所です。

 

さて、八十八夜の話に戻りましょう。実は、この88という数字は、私のライフワークである「トンデモ科学」とも密接に関係しています。天体や自然界の営みにも、微妙にリンクして来る、不思議な数字なのです。

 

例えば…。

 

● 天空に存在する星座の数は、88個

● 水星の公転周期は、88日

● 日本の食文化である「米」は、分解すると、「八」「十」「八」が隠れています。

● さらに、88歳の祝いは、米寿と書きます。

● ドンドン、怪しさが増してきますが、四国のお遍路巡りの霊場は、88カ所

● 数学の世界では、4番目の原始擬似完全数である。1つ前は 40、次は 104になります。

原子疑似完全数とは…自分自身を除く幾つかの約数の総和が、元の数に等しい自然数の事。

例えば、40 の約数は 1、4、5、10、20になるが、その総和は、 1 + 4 + 5 + 10 + 20 = 40

 

まだまだあります。

● グランドピアノの鍵盤の数は、88個。

● 88代目の内閣総理大臣は、小泉純一郎氏。(恐らく、何かの意味が有ると思います)

● 88は、ヒトラーを指す暗喩。Heil Hitlerは両方とも「H」で始まり、アルファベットの8番目である事から由来する。

● 映画、バック・トゥ・ザ・フューチャーで、タイムマシンのデロリアンの車が、時空を超える時の速度が、88マイル。

 

こうした、世の中に広がる「88」に関する意味付けには、シンプルに説明できる何かの「答え」が用意されているはずです。私の中では、以前、2017年の忘年会の時に登場いただいた、この方が、その答えを授けてくれる様な気がしてなりません。子供の頃から追い求めているライフワークなので、還暦を前にして、何とかその答えに辿り着きたいと考えています。

 

大きな進展が有りましたら、またご案内したいと考えています。