11月某日、ヤフーニュースで気になる記事を見つけました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181027-00010000-yomidr-sctch
兵庫医科大学特任教授の三村治先生は、近年、ゲーム依存、スマホ障害として、子供の「急性内斜視」の症例が増えている事を提唱しています。
急性内斜視とは、近い所を長時間注視した事で、眼球を動かす筋の過緊張で負荷をかけた事により、両目が内側に向いたまま、「寄り目」の状態が戻らなくなる症状です。
近いものを見る事をやめても、寄り目が元に戻りにくくなっていきます。
実は、歯科医療も目を酷使する職業です。細かい部分は、100ミクロン(0.1mm)以下のさじ加減で、お口の中で調整する必要があります。比較的焦点の近い所で作業をするので、1日仕事が終わって鏡を見ると、自然により目になっている事が多いです。
内斜視は、眼輪筋の過緊張に由来する事が多いので、目の周りの筋肉の緊張をほぐすエクササイズを取り入れると、筋肉がほぐれて、内斜視が和らぐことが多いです。
スマホを長時間作業して、目が疲れた時に、是非、これからご紹介する運動を取り入れてみて下さい。
① まず、両手の人差し指を一本出して、床と並行になる様に両腕を真っすぐ前に出します。
② 次いで、少し顎を引いた状態をキープして、上目使いに人差し指を見てみましょう。
③ 準備が出来たら、その状態のまま、左右の指先を、目玉だけを動かす感じで、右→左→右→左と、3~5往復位してみて、その目玉の動くスピードを覚えておいて下さい。
④ 今度は、少し顎を突き出して、下目使いにして、人差し指を見下す感じで、同様に指先を見ながら、目玉を左右に動かしてみましょう。
どちらが早く動かす事が出来ましたか?
殆どの方は、チョイ・アゴ出し姿勢の方が早く動いているはずです。
こうした現象が、どうして起きているかと言うと、スマホをしているような、ややうつむき加減の時は、目玉を動かす眼輪筋の過緊張をもたらし、逆に、顎を上げた時の方が、筋肉の緊張が和らぐことで、目玉が動かしやすくなっている事を意味しています。
スマホ疲れ対策は、ちょいアゴ上げ、目玉グルグル体操が効果的です。
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所で、「疲労性内斜視」が回復しないで、ずっと、「寄り目」の状態が継続して来ると、どんな影響が出てくるのでしょうか?
「ステレオグラム」と言う絵をご存知ですか?
「立体視」とも言います。
これは、以下のような画像を、ある見方で注視すると、立体に見えてくる現象です。
立体視を見る為には、「並行法」と「交差法」があります。
やや寄り目にして、この画像をボーッと眺めていると、現在は、2枚の似たような画像ですが、やがて、この真ん中に、もう一つ、同じような画像が浮かび上がってきます。この目の状態を何とかキープして10秒ほど経過して行くと、真ん中の画像が立体的に見えてきます。
これは、両目の視差を利用する事で、物が立体に見える原理を応用したものです。
もし仮に、ゲームを長時間やり続けて、疲労性内斜視の状態が継続した場合、普段から寄り目の状態で物を見てしまう事になります。
すると、何げなく草花の情景や景色を見た時に、突然、物が飛び出して見えてしまう…と言う現象が起きないとも限りません。
トンデモ科学好きの私としては、心霊関係の現象には、この立体視が原因として隠れているのではないか?と、睨んでいます。
以前、霊視・霊能力者で、宜保愛子さんと言う方がいました。既に故人になっていますが、よくよくそのお姿を拝見すると、幼少期に焼け火鉢を目に当ててしまい、右目がやや斜視のようにもなっています。
仮にではありますが、もし、宜保愛子さんが、霊視を希望する相談者を見た時に、その内斜視によって、例えば、相談者の衣服の絵柄を見た時に…、
● たまたま、その図柄が立体視の模様になっていて、
● 目が不自由な宜保さんには、それが立体視による観察の条件が整って、
● 他の人には見えない「虚像」が浮き上がって見えてしまい、
● それを、背後霊のように見えてしまっていたのだとしたら…
同様に、その時の壁紙の汚れやデザインを、立体視の交差法で見た時に、何かが浮き上がって見えていた可能性も考えられます。
当時の宜保さんのビデオを、動画サイトなどで見直すと、とても演技をしているようには見えません。彼女には、本当に何かが見えていたような所作です。
もしかしたら、ゲームに没頭している子供たちの中にも、疲労性の内斜視により「霊が見える!」と訴える人が出てくるかもしれません。
そう言えば、幽霊は、柳の下に出る…なんていう言い伝えもあります。
右の風に揺れる柳の図を、よーく見てみて下さい。その内、何かの偶然が重なって、立体視によって柳の中に、この世ならざるものが見えてくるかもしれませんよ。