旅の恥は…掛け捨てというけれど

前月ご紹介した「銀婚式」の夫婦一泊旅行には、私がやらかした、チョットした恥ずかしいアクシデントがありました。1年の締めくくりなので…お笑いで締めくくりたいと思います。

 

宿泊した最後の日に起きてしまった、トホホな…チェックアウト事件

 

一般的に、お宿のチェックアウトの時間は、午前10時の事が多いです。その日の朝も、朝8時半にテラスで朝食を取り、部屋に戻って荷造りをして、用意万端、チェックアウトの時間まで、客室露天風呂に入ったりしてゴロゴロしていました。

 

さて、問題は、ココからです。

 

チェックアウトの時間になったのでフロントに出向き、ソファに座り、

グッバイドリンクを頂きながら、大蔵省であるカミさんが会計を済ませていました。

 

 

【以下、カミさんとの問答になります。】

 

私「アッ、イケね…部屋に忘れ物をしてきた!」

カミさん「どうしたの?バカねぇ…何を忘れたの?携帯電話でしょ」

 

私「違うよ。とにかく、部屋に戻って見てくる」

カミさん「しょーがないわねぇ…すぐに戻って来てよ」

 

ここで、お宿のご主人登場!

 

お宿の主人「何でしょうか?宜しかったら、スタッフに取りに行かせましょうか?」

私「いえいえ、大丈夫です。私が自分で見てきます」(内心、ドキッ!)

 

そう言って、私は、血相を変えて部屋に戻りました。とにかく、ハウスキーピングが始まってからでは取り返しがつかないのです。ちょうど、チェックアウトの時間なので、私が宿泊した部屋に戻るまで、宿泊客が他の部屋から何組もゾロゾロ出てくるので、その合間を縫って、小走りに部屋に辿り着きました。

 

 

ここまでご紹介してきて、私の忘れ物の察しが付いたでしょうか?

とても恥ずかしい物なので、何としても自分で確認しなければならなかったのです。

 

もし、うっかり、チェックアウトが終わって、車に乗ってお宿を後にしてから気付いてしまったら、どうしようもなくモヤモヤ感が残ってしまい、居ても立っても居られなかったのです。

 

ようやく部屋に辿り着き、ひとしきり確認して、ハァハァ言いながらチェックアウトの場所まで戻ってきました。

以下、再びカミさんとの問答の続きです。

 

カミさん「有ったの?」

私「無かったよ…」

 

カミさん「どうするのよぉ…無くて大丈夫なの?車の中なんじゃないの?」

私「もう大丈夫…安心したので、お暇しましょう」

カミさん「何を忘れたのよぉ!言いなさいよぉ」

私「言いたくない!」

 

その頃になると、お宿のご主人と恐らくご家族であろう娘さん2名も私の周りに集まってしまいました。

 

(ダメだ…もう観念して…白状するしかない)

 

私「わかった…言うよ」と言う事で、チェックアウト事件の顛末をオープンにしました。

 

実は、我が家のトイレは、ウォシュレット機能がある便座です。加えて、便座に座って用を足した後、立ち上がればオートマチックで自然に便器の洗浄が始まります。

 

お部屋を後にする直前に、念のために便座に座ったら、朝食を食べた事により、「胃回盲弁反射」の影響で、突然、大きい方をしたくなったのです。

 

これから、帰途の長時間の運転が待っているので、最後に部屋でゆっくり済ませておきたかったのです。

 

習慣と言うものは、恐ろしいもので…

 

スッキリ出た後、部屋を出る準備が整っていたので、自宅にいる時と同じ感覚で、当たり前のように、そのままトイレを出てしまったのです。もし、自動洗浄の機能が備わっていなければ、イチモツがまだプカプカした状態で残っている事を、チェックアウトしている最中に気づいてしまったのです。

 

ですので、探しに行ったけど…忘れ物は、無くて良かったのです。

 

こうした顛末を赤面しながら白状した所、お宿のスタッフさんたちは、ニコニコして聞いてくれていました。お宿を出る時に挨拶をした時に聞いたのですが、

 

「私達は、解っていましたよ…」と、慰めてくれました。

 

慰めになっているのかどうか?わかりゃしないよ…と、赤面しながら出発しました。ただ、車が走り出して、曲がり角を曲がるまで、ご主人が「くの字」になってお辞儀をしてくれているのを、バックミラーで見た時に、もう一度訪れても良いお宿だなと思いました。

 

色々、お騒がせして申し訳ございませんでした。トホホ。

 

宿泊した朝に見た「日の出」と、帰りに立ち寄った「城ケ崎吊り橋」がキレイでした。