大人の…グリコのおまけは、ただ者じゃなかった!

来年から始まる、企業様とのコラボ企画、大手お菓子メーカーの「グリコ」から取材を受けました。

お土産に、グリコのお菓子、詰め合わせボックスを頂きました。

中を開けると、お菓子がザクザクで、カミさんと二人で、ボリボリ食べました。年末には、子供も帰ってくるので、お菓子を買い揃える必要が無くなりました。ラッキー!

 

来年、グリコのある商材に対して、私が医療アドバイザーとして監修をした「プレスリリース」が、メディア向けに発信されます。

以前、私が番組取材協力をして出演した、「その差って何ですか!」の番組内容から紐づいて、問い合わせを受けました。

 

グリコさんは、以前ビフィックスマガジンで記事がアップされた以来のお付き合いになります。

http://web.bifix.jp/article/2018/03/28/post_177.html

 

食材の口臭は、私が専門に扱う真正口臭とは異なり、誰でも臭いの強い食材を食べた後は、臭いが残る物です。

 

ただ、食材の臭いが早く抜ける方と、長く残る方がいます。その違いは、何なのでしょうか?

 

実は、舌の上に付着する「舌苔」が多いほど、お口の中に食材の臭いが長く残留します。

舌苔は、一旦食材の臭いを吸着してカップリングすると、なかなか剥がれ落ちないのです。舌苔は、東洋医学的な体質にも由来するので、本質的な改善は、食養生も含めた体質改善が必要になってきますが、当座、回復させるには、機械的な舌清掃も有効です。

 

ただ、市販品の舌磨き用ブラシ類の中には、舌にダメージを与える事も多く、注意して活用したい所です。

 

お手軽に取り組む方法として、人差し指と中指をくっ付けて、そこに、市販のガーゼを巻きつけます。そして、嘔吐反射が起きる奥から、舌先の手前にかけて、1~2分間、やさしく滑らせて舌苔を掻き取ります。

 

もし、外出先で臭いのある食材を食べなければならない時には、事前に洗面所などで、ティッシュペーパーで同様の清掃をしてみても良いでしょう。

是非、お試しくださいませ。

 

所で、グリコ様は企業の取り組みとして、「グリコ健康科学研究所」を運営しています。

https://www.glico.co.jp/laboratory/

 

その中で、舌苔を良く取り去る食材のレポートがでています。

https://www.glico.co.jp/laboratory/actinidin/01.html

リンクをすぐに開く前に、以下に上げる食材で、舌苔を良くとる食材は何か?に付いてクイズを出してみましょう。

① トロピカルフルーツの、「キウイ」

② 大豆製品の「豆腐」

③ 繊維が豊富な「キャベツ」

さて、どれでしょうか?

 

 

実は、正解は……キウイフルーツでした。

グリコのレポートによると、キウイフルーツの中に含まれる、タンパク質を分解する成分「アクチニジン」が、舌苔を効率的に除去するらしいです。

 

この知見は、全く知らなかったです。

 

実は、キウイには、以前の「芋がら」のブログでも解説したように、針状物質のシュウ酸カルシウムが含まれています。これは、私見ですが、もしかしたら、こうしたシュウ酸カルシウムも舌苔除去に一役買っているかもしれないと考えています。

 

ちなみに、クイズの設問の中で、「キャベツ」に関しては、逆に、口臭が出やすい食材の方に分類されます。

キャベツは、ビタミンA、B1、B2、B3、B5、B6、B9、C、カルシウム、鉄分、マグネシウム、リン、カリウム、亜鉛が含まれており、健康に良い食材である事は間違いないです。その中でも、ビタミンCが豊富で、動脈硬化やがん予防にも効果か見込めます。

 

ただ、口臭と言う観点で見ると、キャベツには「含硫アミノ酸」が豊富に含まれています。

 

 

口臭は、飲食物に含まれる、硫化アミノ酸(メチオニン・システイン)をエサとして、口臭発生菌が増殖する事で、代謝産物が形成されます。少し専門的な話になりますが、硫化アミノ酸の中のタンパク質分解と脱アミノ酸反応が起き、前者がメチルメルカプタンの臭気を作り、後者が硫化水素の臭気を作ります。

 

もともと、臭いを作る悪玉菌が少ない方は問題ないのですが、多い方は、キャベツを食べた後に、何となく口の中が硫黄っぽい感じがしてきます。

 

その他、グリコ健康科学研究所では、女性の冷えに関しても記事がアップされています。来月のブログで、東洋医学的に考察してみましょう。