グリコの品川オフィスで、検証実験が行われました。

 

過日、かねてより企画進行中の、グリコとの共同プロジェクト、その実験が、グリコ品川オフィスで3月と4月に、2回にわたって執り行われました。

 

実際の測定は、私のブログで何回も登場してくれている、におい刑事こと、松林宏治さんが運営する「共生エアテクノ社」から、ポルファとデオモニと言う、2種類の臭気計をレンタルしました。

 

右図は、イメージキャラクターの「リンゴちゃん」から、インタビューを受けている設定です。

 

そして、グリコのある商材が、ニンニクなどの臭気を抑制する効果があるのかどうか?を検証するために、朝の9時から、夜の7時まで、実験を繰り返しました。

 

1回目は、グリコの社員を被検者に、2回目は、SNSなどで活躍しているインスタグラマーなど、外部から招へいした被検者を対象としました。

その結果は、5月に、メディア向けプレスリリース、専用WEBサイトの立ち上げなどが予定されています。

 

こんな横浜の片隅で診療している、一開業医にお声がけして頂いた事は、本当に有り難いと考えています。もっと、大学病院などの偉い先生も選択肢の中にはあったはずなのに、何とも感謝の気持ちで一般です。

 

お引き受けした以上、何とか知恵を絞って、結果を出さなければなりません。

 

以前のブログでもご紹介しましたが、ニンニクの臭いの成分は、「アリシン」です。

これは、パスタなどを調理している時に出てくる臭いの時には、何とも香ばしい、食欲をそそる「良い臭い」として認識されます。

 

それが、どうして、食べた後には、不快な臭いに変化するのでしょう?

 

実は、アリシンが、体内で「硫化アリル」と言う成分に変化した時に、嫌な臭いに変化しているのです。

 

口臭の硫化水素(硫黄臭)の臭気も、食材の中に含まれる「システイン」に対し、脱アミノ反応が起きる事で、硫化水素に変化する理屈と同じです。

 

つまり、ニンニク臭を食べた後に、食事性の口臭を抑制しようと考えた場合、

● 食べた後、アリシンの臭いから由来する「直後臭」と、

 

食材が胃を通過して腸内に届き、そこで

● 硫化アリルに変化して、汗や呼気から再び出てくる「翌日臭」の

 

両方の臭気をコントロールしなければなりません。

 

以前、TBS「その差って何ですか!」に出演した時にも実験をした覚えがあるので、おおよそ、実験が上手く行くであろうことは、予測が出来ました。

特に、

 

リンゴが、「直後臭」に

牛乳が、「翌日臭」に効果が高かったです。

 

臭気計は、半導体センサーに臭気が通過すると、測定値が計測を始めます。

ただ、その測定値が、

「心地よい臭いなのか」

「不快感を伴う臭いなのか」は、臭気計では判別できません。

 

ただ、ニンニクをレンジでチンして温めた物を食べた後に測定値が跳ね上がるので、明らかにニンニクの臭気を検出している事は間違いなさそうです。

 

5月7日頃に、専用WEBサイトが立ち上がり、YouTube向けのコマーシャル動画も公開されます。ホームページには、私も随所にチラッと登場しますので、また、5月のブログでご紹介したいと考えております。