グリコの「朝食りんごヨーグルト」のサイトが出来上がりました。

 

今年になって、グリコ様と共同で実験をしてきたプロジェクトが、ようやく形になりました。

イメージキャラクターの「リンゴちゃん」からもマイクを向けられて、インタビューを受けました。

http://net.glico.jp/ringo-y/method/

 

また、動画のコマーシャルもYouTubeにアップされています。

1:06秒あたりに、私もチラッと登場しています。

 

並行して、電通が作成したプレスリリースも配信されるので、各メディアで取り上げられると最高に嬉しいですね。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000044555.html

 

実験は、グリコ東京本社で2回行われ、におい刑事の共生エアテクノ様から、臭気計をレンタルして、実験に備えました。

その結果が、以下です。

 

2回目の実験は、社外から女性のエキストラさん6名が集められました。皆さん、ファッションの情報発信や、ブロガー、インスタグラマーなど、SNSで活躍されている方です。

 

6名の被検者さんとも、実験を始める前の、本来の口臭に関しては、殆ど違いは出ていませんでした。

 

【被検者Aさんの場合】

プレスリリースでは、薬事法の広告表現の兼ね合いで、効果・効能を強く示唆する事は難しいので、

リンゴの味でニンニク臭を消した気分…と言う感じになっていますが、

上図の左側2例(AとB)を見て貰えばわかる様に、明らかに有意差をもって、ニンニク臭の値が、

食べた直後から減少しています。

 

これは、トイレの芳香剤の様なマスキング効果だけでは説明がつかない変化なので、やはり、りんごヨーグルトの中に入っている、リンゴの成分である「リンゴ酸」の消臭作用と、リンゴそのものを「咬む」事による唾液分泌促進が、ニンニク臭を分解したり、洗い流した事による臭気の減少だと考えてよいと思います。

 

【被検者Cさんの場合】

Cさんは、リンゴが入っていない、プレーンヨーグルトをたべてもらいました。

 

普段、私達はあまり気にしていないですが、

食材を口に含む→咀嚼をする→嚥下をして飲み込む

 

と言う行為は、殆どの場合、口腔前庭(湾曲した上下の歯並びの内側の空間)だけで行われており、

あまり、頬側・唇側に食材が流れない状態で、一連の行為が完結されていきます。

これは、食材の臭いを考察する際、とても重要な所作になります。

 

「りんごヨーグルト」と「プレーンヨーグルト」の違いは、良く咬む動作にあると思います。

 

こうする事により、りんごヨーグルトの方が、唾液の分泌が促され、ヨーグルトのとろみと合わさって、粉砕された食材は、口腔前庭からあふれ出し、結果的に、お口の中全体に行き渡ることになります。

 

このリンゴの有無の臭気の違いが、上図の真ん中2例に結果が出ており、ニンニク摂取後、30~60分後にハッキリと変化が出ており、ニンニク臭の消臭作用は、「りんごヨーグルト」の方が、早期に引き下がっています。

当日は、私の嗅覚による「官能検査」も、被検者全員に行ったのですが、りんごヨーグルトは、本当にニンニク臭を抑えていたので、いつまでもお口の中に残る事はありませんでした。

 

被検者Fさんの場合】

これに対し、水だけを含んだ、Eさんと、Fさんは、上図の右側2例を見ても解るように、

ニンニク摂取後、あまり消臭作用は顕著に出ませんでした。

 

官能検査でも、最後までニンニクの臭いが残っていたので、今晩はデートに行けませんね…と、

評価したら、少しシュンとなっていたので、申し訳なかったです。

 

ちなみに、集合した被検者さんが、どの実験パターンになるかは、当日、ジャンケンで決めたので、水を飲むグループに入った方は、少し運が悪かったですね。

 

【8時間後の変化】

そして、りんごヨーグルトとプレーンヨーグルトを食べたA~Dさんの、8時間後の臭気を見てみて下さい。

 

ニンニクの臭いによる、「翌日臭」が、発生していません。

 

水だけのEとFさんは、翌日臭も出ています。

恐らくこれは、2つの原因が考えられて、

● ヨーグルトの乳脂肪分が腸管壁をコーティングして、腸からの臭いの再吸収を予防した

● ヨーグルトの成分が、臭いをカプセリングして囲い込んで吸着した事で、臭いを封じ込めた

 

事により、翌日臭が予防できたのだと思います。

 

プレスリリースがメディア向けに告知され、多くの取材が入る事を願っています。