「Spotify」を使って、時間旅行を過去にさかのぼる

 

自家用車で音楽を聴くために、音楽再生ストリーミングサービスの『Spotify』の会員になり、還暦オヤジにミュージックがある生活が戻ってきました。

 

さて、どんな音楽をダウンロードしたら良いか?早速悩む事になります。

 

まず、パッと思いついたのは、鉄板のスタンダードな曲です。例えば、マイケルジャクソンとかクイーンなどです。検索窓で調べれば、ズラズラ出てきます。早速、ダウンロードです。自家用車のブルートゥースとiPhoneを連携すれば、車内で自分の好きな音楽が楽しめます。

 

ところがです。

 

次に聞きたい音楽が、すぐに思いつかない…?

「アレ?俺、どんな音楽を聴いていたっけ?」と、疑問がわいてきます。

さぁ、これからが、時間旅行を過去にさかのぼる作業の始まりです。やってみて解ったのですが、人間の記憶のフィードバックは、いきなり子供時代に戻る事が出来ないようです。

私の場合は、直近の数年前から、徐々に頭の中を整理しながら、過去に遡っていきました。

 

●次に辿り着いたお気に入りは、「テレサテンさん」でした。

検索で調べると、あの懐かしかった歌声に出会えます。今聞いても、当時の事が思い出されます。既に鬼籍に入ってしまいましたが、歌姫の声が色褪せる事はありません。

そう言えば、以前、還暦オヤジが萌えにはまるの所でご案内した、アニメ「日常」に出てくるロボットの「東雲なのちゃん」が、私のお気に入りのキャラクターなのですが、テレサテンさんのお姿は、何となく、なのチャンにも通じるイメージがあますね。

https://www.nakajomotoo.com/nichijo-20181229-3/

 

もし、なのチャンが成長して、大人になったら、きっと、テレサテンさんみたいになったのではないか?と、曲を聴きながら、一人妄想をしながら、ドライブを楽しみます。

 

家族の中からは、「この曲、つまんない!」と、文句が出ますが、私の青春時代の思い出を語りだすと、家族も妙に納得してくれて、一緒に曲を聞いてくれます。

 

●さらに、時間は過去に遡ります。次のお気に入りは、「カーペンターズ」でした。

学生時代、英語の歌詞の勉強も兼ねて、ボーカルのカレンさんの曲を聞いていました。カレンさんも鬼籍に入ってしまいましたが、天使の様な歌声は、今聞いても癒されます。

 

私は、音楽に詳しくないですが、ギターの演奏の際に、弦をはじくピックが、弦を滑走した時に、弦のギザギザした部分にこすれて、「ギギッ」とか「キュッ」みたいな音が、一瞬だけ混ざります。

 

それを、演奏者が意図的に行っているのか?それ自体に、特別なテクニックの名前が付いているのか?など、全く知り由もないですが、曲中のアクセントとして、この音が入ると、俄然、カッコ良くなります。

 

実は、カレンさんの歌声にも、これと似たような音源が、ほんの少しだけ混ざっているのです。

 

あの済んだ歌声に、「ザラついた」かすれ声が瞬間的に入るのです。これを、意図的にやっていたのか?は、解りませんが、それが、非常に心地よいのです。何回か聞いていると、歌詞が思い出されて来るので、本当に、本当に懐かしい思いで一杯になります。

 

●さらに、時代は過去に帰り、小学校時代は、「そうだ!、アニメ・特撮ソングだ!」と、行き着きました。

 

私の子供時代は、ウルトラマン・仮面ライダー・宇宙戦艦ヤマト・機動戦士ガンダムなどに熱中しました。

 

こんな曲は…無いだろうなぁ?と、検索してみると、アンタ、この曲が聞きたかったんでしょ!と言うように、誰かが、曲を見繕って、プレイリストに上げているのです。

 

どこの誰さんとは知る由もないですが、

「あんた、ツボを解っているじゃん」と、膝を叩いてしまう位、私の好みにピッタリの曲を選曲してくれています。

 

私のお気に入りの歌手は、マジンガーZの「水木一郎さん」、重戦記エルガイムの「MIOさん」、機動戦士ガンダムの「鮎川麻弥さん」などです。

 

鮎川さんは、50歳代に突入しましたが、美魔女を維持しており、本当にお綺麗です。最近、やはりガンダムの主題歌を歌った、森口博子さんとユニットを組んで、曲をリリースするなど、現役、バリバリです。

 

それにしても思うのは、音楽を聴く媒体が、この50年で、目まぐるしく変遷して行きました。

私の子供時代は、好きな歌手のアルバムを買うのも、一苦労でした。お小遣いでお金を溜めて、お目当てのLP版をレコード屋さんに行って探します。

 

重ねて並んでいるLP版を、1枚1枚、はがす様にパラパラめくって選別します。

 

ジャケットのデザインを確認して、レジに持って行きます。この時の高揚感は、決して忘れる事が出来ないひと時です。

 

時は、過ぎて、CDに音楽再生媒体が移り変わっていきました。まだ、アルバムと言う言葉が連想されるようなCDケースに入っています。

やがて、リアルな媒体は無くなり、ipodを代表するように、ネット上からダウンロード販売に移行して行きました。何とも味気ないです。

それが、近年、spotifyのような音楽ストリーミングに移行してしまい、「お金を払って、アルバムを買う」と言う行為も無くなってしまいました。月額、980円で、聞き放題です。

 

何と言うか、アーティストへの憧れやカリスマ性が無くなってきているような気がします。CDを買ってもらうには、「握手券」などのオマケで付けなければ、売れない時代なのです。

 

将来にわたって、どんな媒体を使って音楽が残っていくのか?出来るだけ長生きをして見届けたいですね。