倉園 佳三さん、佐々木正悟さんが主宰する6か月コースのセミナーです。今回が第3回です。
(向かって、右が倉園さん、左が佐々木さんです)
今回のテーマは、「読点の入れ方」についてです。普段、何げなく文章を読んでいますが、読点の入れる配置だけで、文章の伝わり方が変わってきます。これっといった正解は無いのですが、声に出して読んでみて、ひと呼吸付く所がポイントになります。
例えば、以下の文章の場合、何処に読点を入れるでしょうか?
① 私は中城です。
② 私の名前は中城です。
③ 私がこの医院の院長を務める中城です。
④ 私は多くの人が感動するような作品を書きたいと思います。
⑤ 私は多くの人が感動するような作品をこの勉強会の講師であり企画者でもある鈴木さんから学んでいます。
⑥ 私はこの医院に多大な思い入れがあります。
⑦ 私も鈴木さんもこの医院には多大な思い入れがあります。
⑧ 私も鈴木さんもこの勉強会にただならぬ思い入れがあるのは多くの人に自分自身が心から納得するような素晴らしいコンテンツを創れるようになってほしいからです。
⑨ コンテンツを制作するうえでもっとも重要なのは本気すなわちなにがあっても絶対に手を抜かないという強い意志をもつことです。
⑩ 書き終わった時点でもう一度自分の書いた原稿を穴が空くほどじっくり読み直してください。
⑪ 私は毎日原稿を書くと強く心に刻みました。
⑫ 考えても考えても悩んでも悩んでも何も書けないときは思考ではなく私たちが子どものころにはあたりまえに使っていた意識に問いかけ答えが閃くのを待ちます。
如何でしょうか?色々な意見があると思います。読点の入れ方に正解はありません。特に、音読をしてみて、一体感のある意味あいを意識して、その区切りに読点を打つことが、ひとつの目安になります。ただし、普段私はあまり意識をしていなかったのですが、
読点の付与には、一定のルールは存在するみたいです。
以下に示す場合には、意味の区切りに関わらず、必ず読点を付けるようです。
【読点をつける場合】
① 主語の後、または主語の部分が長いとき
② 名詞を続けて列記する場合。名詞が連続して並列に表記する場合です。
例文:春も、夏も、秋も、冬も、季節は全てが美しい。
③ 音読で、一呼吸付くような文章の意味の切れ目。
例文:先代の院長、高橋さんは述べた。
④ 特に、誤読を予防する目的で読点を打って、区切りを意識させる。
例文:高橋さんと部下の鈴木さんがいよいよ食べ始めた。
(読点を打つ場所によって、部下の鈴木さんだけが食べ始めたのか、二人で食べ始めたのか、まったく意味が変わってきます)
⑤ 漢字やひらがなが連続して記述するとき。
例文:ここではなしを聞いてください。
(ここで、はなしを…なのか、ここでは、なしを…なのか、判別ができなくなります)
【あえて、読点を使わなくてもよい場合】
① 特に主語が短い場合。
例文:時は宝だ
② また、しかしなどの接続詞のあと。
例文:しかし彼は反論した
実は「接続詞」の後ろに読点を打つかどうかは、1946年に文部省から「句切り符号の使い方」が報告されていて、
文法上はどちらでも誤りではないと論じられています。
③ かぎ括弧(「」)の前後は、読点は必要ありません。
例文:私たちの健康は「自分体質」が関係しています。
以上のように読点ひとつで、大きく意味が変わったり、読者が心地よく読み進めることができりします。
教えをよく守って、文章を作りこんでいこうと思っています。