私の中には、自らに対して禁欲的でサディスティックな一面があります。
一度、こうと決めたら、その思いが成就するまで、絶対に自らに課した「禁を破らない」という「掟生活」が存在します。
私は、たい焼きが大好物ですが、普段から気安く食べている訳ではありません。
自分の想いが成就した時に、そのご褒美として、1個だけ食べるようにしています。
前回食べたのは、2年前で、拙書「病気の9割を寄せつけない たった一つの習慣」(サンマーク出版)が、上梓した時に「たい焼き」を買ってきて頬張りました。
以降、2冊目の商業出版に向けて、何度も企画を練り直し、ライターさんに頼ることなく、全て自分の言葉で紡いで、一文字、一文字、想いを込めて、6万字程書き上げました。
今回、その原稿の企画案と生原稿が受理され、某出版社が「身受けしても良いよ」と言う回答を寄せて下さったので、自らの禁を破り、ようやく念願のたい焼きに辿り着いたのです。
それまでの2年間、ひたすら「たい焼きウォッチャー」を繰り返し、どのたい焼きを食べようかと物色していましたが、ようやく、ここぞ、と言うお店を事前に見つけておきました。
横浜みなとみらいに位置する商業施設、マークイズみなとみらいの中に
『くりこ庵』というたい焼き屋さんです。
(快く写真撮影を了承してくれました)
こちらのたい焼き…何がすごいのかと言うと、
真上から見れば、何の変哲もない、普通のたい焼きです。
でも、真正面から見ると、真四角で、アタッシュケースのように厚みがあります。
私も子供の頃から、色々なたい焼きを食べてきましたが、こんなたい焼き、見た事ありません。
これは絶対にうまい筈だ…と、以前からずっと目をつけていたのです。
ようやく、出版が決まりそうな所までたどり着いたので、お店の前まで脱兎のごとく馳せ参じて、お姉さんに「小倉あんのたい焼き、一個下さい」と、還暦オヤジが申し出たのです。
ようやく会えたね…たいやきくん…万感の思いを込めて、かぶりつきます。
ただ、大口を開けて食べてしまえば、3口で食べ終えてしまいます。何の感動もありません。
ここは、小さく・少しずつ咬みほぐしていきます。思った通り、生地のモチモチとした食感の中に、シッカリとした小倉あんの甘味が渾然一体となって、口の中に広がります。
これから、編集者さんと協力して、より良い出版物に仕上げなければなりません。更なる精進が求められます。その決意を込めて、今回は、念願のたい焼きにあり付きました。
上梓が決まりましたら、また、このブログで本のタイトルをご紹介したいと考えております。