去年のブログで、ツバメの親子のレポートをしました。
https://www.nakajomotoo.com/nichijo-20190731-2/
https://www.nakajomotoo.com/nichijo-20190731-3/
そして、今年も去年と全く同じ場所に巣作りに来てくれました。このカップルが、去年と同じ夫婦なのか?巣立って行った子供達が、帰巣本能で戻ってきてくれたのかは分かりません。
ツバメ語が話せたら、本人に聞いてみたい所です。
今回は、去年の巣よりもサイズが小さめです。まだ、夫婦が身を寄せ合って、暖を取っています。近づいて、写真に収めようとしたら、
「今、いい所なんだから…のぞかないでよ!」
と言う感じで、ジッロと睨み返されました。
程なくして、数日後に、3個、卵が産まれました。やはり、巣が小さいので、大所帯は無理だったようです。
それから、1週間後に、残念な事件がありました。
ナント、カラスの襲撃に会い、巣は半分以上、破壊されてしまいました。しかも、覗いてみると、つがいの片方しか巣にいません。
巣の中を見れば、黒い羽があるので、間違いなく犯人はカラスでしょう。
駐車場の床を見れば、落下した卵が割れていました。
親鳥は1羽しかいません。もしかしたら、片方はカラスに連れていかれたのかもしれません。
生き抜いていくための、自然の摂理だとは言え、少しだけやるせない気持ちになりました。
現在、コロナの影響で、人間界も必死に生き延びようとしています。せっかく、ホッコリするツバメさんとの出会いだったのに、少し落ち込んでしまいました。
何故、襲撃されてしまったのか?もしかしたら、以下の様に考察できないでしょうか
●ツバメは、人間社会の中にいれば、カラスは襲ってこないと学習している。
●当院の駐車場の前は、結構往来が多く、バス通りでもあり、行き交う人々が多かった。
●今年はコロナ肺炎で、沿道からは車や人通りが無くなり、静まり返った街並みになっている。
カラスからしてみれば、大きなバスが目の前を通り過ぎれば、巣への「侵入経路」は、かなり制限され、ストレートには入ってこられません。
恐らく、人通りの無さに乗じて、襲撃する機会を伺っていたのでしょう。去年のツバメの親子は、無事に5匹の子供達が巣立って行きました。その後に来てくれた、晩婚カップルのツバメさんも、3匹が大人になっていきました。
人間界の僅かな営みの変化が、こんな小さな命にも影響を与えているのです。
この後、巣を放棄するのか?新しいカップルを作って再チャレンジに向かうのか?
状況は解りませんが、見守っていきたいと考えています。
ごめんね。ツバメさん。