コロナ肺炎により、外出が制限された事を受けて、当院のアポイント帳もキャンセルの嵐が吹き荒れ、予約状況がスカスカになってしまいました。
臨床家になって、35年、こんな経験は初めてです。
当院は、先代の大院長から引き継いだ医院なので、テナント料が無いだけでも、良しとしなければいけません。医院内には立派な機械なども無いので、現状、リース代もかかりません。それでも、固定費は出ていくので、苦しいことには変わりありません。
存亡の危機と言っても良いでしょう。
そんな現状を打破する為に、先月のブログで、新しい通販商材として
「在宅型・口臭対策プログラム」を開発中と、ご案内しました。
もうすぐ、お披露目できる所までたどり着きました。
本商材は、「サプリメント」「うがい薬」「ガム」などの商材を用いません。
【口臭治療で、何故、実感が伴わないのか?】
日常臨床で、患者さんの問診で、こんな事をおっしゃる方がいます。
「先生の所で、測定した結果が下がっている事は解ったよ…」
「でも、オレが本当に知りたいのは、仕事が終わって、口が粘ついている…夜の8時の臭いなんだよ!」
実は、
●仕事の休みの日に、医院までお越し頂き、リラックスしている時の口臭と
●起床後、空腹時、過緊張時における日常生活で発生している口臭との間には、
へだたりがあるのです。
その時の、その臭いを汲み取り→そこが下がっていないと、本当に口臭が改善した事にはなりません。
その為に、「在宅型・口臭対策プログラム」は、生まれました。
その最大の特徴は、業務用の臭気袋(サンプリングバッグ)を活用する事にあります。
臭いを封じ込める、臭気袋を用いて、患者さんが一番気になっている臭いを汲み取るのです。
その内容は、以前のブログでも登場して頂いた、
環境臭気測定メーカーの共生エアテクノ社(https://www.201110.gr.jp/)、代表:松林宏治さん臭気判定士(国家資格)指導の下、全体の測定プロセスを監修して頂きました。
実際の環境臭気測定の現場で用いられている臭気袋と同じものを使用しています。今回は、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)素材の、1リットルタイプを採用しました。
ポリフッ化ビニリデンは、素材自体が無臭で、フッ素系樹脂類の中では、最も優れた機械的強度を持ち、密封性と封鎖性が高い素材です。またUL規格(耐燃焼成・低発煙性が良い)にも適合し、食品衛生にも優れ、お口が触れても毒性がありません。臭いを封じ込める材質として、環境衛生などの分野で、広く用いられている信頼できる素材です。
これを、自宅に居ながら、経時的に送って貰う事で、測定値の変化を見て行く訳です。
全体のケアの内容は、当医院で行っている施術を、自宅でも出来るように、再構成をしてみました。何とか、悩んでいる方に届くと良いなと思っています。