このブログでも何回か登場している「國友さん」と、ビジネスミーティングをしました。コロナの影響で、何回か流れているので、申し訳ない気持ちも込めて、少し奮発しました。
横浜戸塚にある「九つ井」で食事をしました。
國友氏とは、鍼灸の夜間専門学校の時に知り合った同級生です。年齢は、一回り離れていますが、色々相談に乗って貰ったりしています。
年を取って、何が一番悲しいか?と言うと、誰からも頼りにされなくなる、だんだん縁が疎遠になっていく…と言う部分です。
鍼灸の夜間に通っていた時期は、39~42歳の間でしたから、もう20年前になりますね。当時の國友氏は、クラスの中のムードメーカの意味合いがあり、色々な業種の面々が集まる中で、男女を問わず、明るく接してくれました。
何となく、みんなの前で冗談をいったら、周りのみんなが笑い出す前に、自分が言った冗談で、真っ先に自分が笑い転げる。そんな奴でした。
でも、「偏屈」な私とも、分け隔てなく接してくれたので、クラスで最初に出来た友人でした。
そんな彼ですが、自分が住んでいる地域の活性化を図るために、「NPO法人」を立ち上げるという相談を受けたので、解る範囲で指南しました。
NPO法人にすると、会社や国とも風通しが良くなり、営利目的の株式会社とは異なる活動が可能になります。月並みですが、「社会起業家」を目指す訳です。
ちょうど、私が過去に読んだことがある、駒崎弘樹著、
「社会を変える」を仕事にする ― 社会起業家という生き方
と言う本をおススメしておきました。
私は、数年前に、この本を読了したのですが、涙を誘う場面が、何カ所もありました。
駒崎氏は、働いているお母さんを支援する「待機児童」を受け入れる施設を作り、社会を変える為の活動を始めていきます。
その活動は、現在に至るまで、「フローレンス」と言うNPO団体で存続しています。
途中、何回かの挫折を繰り返しますが、ようやく、事業が軌道に乗ってきたところで、国が、丸パクリをして、同じような事をやり始めました。
当初、駒崎さんは、激しく立腹しましたが、裏を返せば、国がその「仕組み」を参考にして認めてくれた訳です。
小さなエリアから始まった社会起業のやり方に「予算」がついて、全国に広がっていきました。
ある意味、国を振り向かせた訳です。
その影響を受けて、「認定NPO法人」になりました。
国の偉いお役人さんは、本当の意味で困っている現場の事を、完全には把握していません。
どの取り組みに予算を振り分けて、事業として成長させるのか?市井の動向を見ています。
国が悪い・政治は何にもしてくれない…と、文句を言う前に、国民一人一人がムーブメントを起こし、「こういうやり方で、困っている人の助けになる仕組みを作れば上手くいきますよ」と言う事を、「国に解らせる」事が重要だと、本書では述べています。
この発想こそが、真の民主主義なのだと思いました。
是非、國友さんには、社会を変える社会起業家になって貰いたいですね。