私が東洋医学の道を志した背景には、自らの不妊の経験があった…という話は、このブログでもご紹介しました。また、拙書「病気の9割を寄せ付けない たった一つの習慣」にも、詳しいことが記述されています。
その中で、夫婦で取り組んだ、東洋医学的体質改善、妊活チャレンジは功を奏し、始めて3カ月で、長女を授かりました。
「東洋医学スゲー!」と、すっかりその魅力に取りつかれてしまいました。
気を良くした私は、「今度は、産み分けに挑戦しよう!」という事で、再び正書を読み漁り、
「男女産み分け妊活」に取り組んだ所、今度は年子で、男の子も授かりました。
全ては、「2分の一の偶然」と言ってしまえば…それまでです。
ただ、こうした経験を受けて、私は歯科医師でありながら、鍼灸師の資格を取るために、夜間の専門学校に3年間通って、再び、国家資格を取得し、東洋医学の専門家になりました。
通学している時に、鍼灸学校の教員と話す機会も多々あり、その時に、自分がチャレンジした「男女産み分け妊活チャレンジ法」について、質問をしたのですが、おおむね、間違っていなかったことを受けて、今回、私たち夫婦に起きた、産み分け法について、ご紹介しておきましょう。
注意:私は歯科医師なので、産婦人科領域が専門ではありません。この方法論を、大上段に振りかざし、大きなことを言うつもりもありません。また、他の方で、同様の試みを試したこともないので、科学的な証明によるエビデンスも存在しません。あくまでも、私たち夫婦の身体に起きた偶然の産物だったと解釈して頂ければ有り難いです。
「妊活産み分けチャレンジ」をご紹介するにあたり、当時取り組んでいた内容を遡らなくてはなりません。もう、20年以上の前の事です。確か、本棚のどこかに、その時にまとめておいたノートが存在していたはずなので、1時間、本棚と格闘して、見つけ出しました。
「あっ、あった…これだよ、コレ」
改めて読み返してみると、よくも、ここまで調べ上げたな…と言うくらい詳細にまとめてありました。まだ私も40歳だったので、やる気度マックスだったのですね。現在ほど、インターネットも普及していなかったので、情報の整理もアナログです。とにかく、怪しいものから信ぴょう性の高いものまで、あらゆることを試した記録です。
その中には、
「これは、迷信に近いもので、ここでは紹介できないよなぁ」というものもありました。
でも、今読み直してみても、角度の高いものがあります。今回は、20年の時を経て、いくつかご紹介していきましょう。
まず、取り組んだことは、男の子が欲しい時には、『リン酸カルシウム』を積極的に摂取するという事です。精子は子宮内の環境に影響を受けます。特に女の子を決定するX染色体は、酸性の環境を好みます。
逆に、男の子を決定するY染色体は、アルカリ性の環境を好むため、普段の食生活で、生ハム、ベーコン、ソーセージのような塩漬けの保存肉、バナナのようなアルカリ性の食品は、極力避けました。また、元々大好きだった野菜、乳製品などは、好んで食べるように心がけました。
実は、このリン酸カルシウムを含む生薬を調べてみたら、結構、存在している事が分かり、漢方薬局に出向いて、生薬を買い揃えました。それを、ミックスしてオリジナル処方を考案して、煎じて毎日服用していました。
【リン酸カルシウムを含む生薬】
1.牡蛎(ぼれい)
簡単に言えば、海のミルクのカキの殻の事です。主成分は、炭酸カルシウムが90%を占めますが、その他の成分として、リン酸カルシウム、酸化第二鉄、珪酸塩なども含まれています。
女性の生理痛や、胃もたれ、精神鎮静などにも効能があります。
2.竜骨(りゅうこつ)
元々は、恐竜の化石でしたが、現在は、大型哺乳類の化石が代用されています。牡蛎と同様に、炭酸カルシウムが主成分で、リン酸カルシウム、アミノ酸なども含まれます。
下腹部痛、下腹部の血流の整えを主治し、神経安定、遺精、夢精も治します。
つまり、牡蛎は「海の恵み」、竜骨は「陸の恵み」として、その生命素を有り難く頂く…という事で、何となく、「ありがたや、ありがたや」の精神で、服用していました。
3.烏賊骨(うぞっこつ)
コウイカの内殻(甲骨)の事です。よく、インコなどを飼育するときに、白い殻状のものを与えるのですが、あれです。
コウイカをさばくと、中から、硬い殻が出てきます。それを裏返してみると…、なんと、女性の生殖器のような形に見えなくもないです。漢方では、どこかの臓腑を治したい時には、その臓器の形に近いものを取り入れなさい…と言う教えがあります。
つまりは、そういう事なのだ!と信じて、摂取しました。
成分は、炭酸カルシウム80%、その他、塩化ナトリウム、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウムなども含有しています。
効能は、収斂、制酸、止血作用が見込めます。
いずれの生薬も、カルシウム自体が、アルカリ性の性質を有しているので、女性の体質がアルカリ性に傾き、男子が生まれやすくなるのでは?と、考えていました。
そして、これらの生薬は「葉っぱ系」ではないので、煎じる時も、よーく煮出さないと成分を抽出できません。煎じた後の煎じ液を見ても、お茶色をしていません。少し白く濁った感じです。
「本当にコレで効くのかなぁ?」と思いながら、服用を継続していきました。
服用をし始めて1か月、せっかちな私の性格が、何となくゆったり構えるようになりました。運転も、黄色信号では無理に突破しないで、ゆっくり停止したり、子供が横断歩道で手を挙げていれば、合図して横断を促したり、キリキリしないようになったのは確かです。
そんな生活に切り替えて数か月、再び、カミさんが妊娠しました。少し大きくなった時に、エコー診断で、男の子です…と告げられた時には、カミさんとハイタッチです。二分の一の確率なので、真偽のほどは定かではないですが、とにかく、男の子を授かりました。
そんな坊主も、今は成人して、私の歯科とは違う分野の専門職で、毎日勉学に励んでいます。ある時期が来たら、お前は、こうした取り組みの果てに、生まれてきたんだよ…と、このノートを見せてあげようと思っています。