11月の某日、カミさんと一緒に、紅葉を見に行こう…という話になって、近場で考えた所、磯子の「三渓園」にしようという事で、紅葉を見てきました。ちょうど「菊花展」も催していたので、紅葉とキレイな菊と、2つも鑑賞できてラッキーでした。
実は、この菊の花は、立派な生薬で、文字通り「菊花」(きっか)と言うものがあります。
食用菊をお湯に浸して飲めば、菊花茶の出来上がりです。
【菊花の効能】
菊の花の中でも、特に健康茶として用いられるのは、黄色の「カンギク」の花弁が重用されます。カフェインを含有しないので、子供や妊娠中の方でも摂取ができます。
栄養素としては、β-カロテンやビタミンC、葉酸を中心とした、ビタミンB群を多く含むので、疲労回復、抗酸化能力を有しています。加えて、フラボノイド類やポリフェノールも含んでいるので、実は、口臭予防にも効果が見込めます。
お刺身の添え物としても出されることが多いので、私はその時の菊花は、食べるようにしています。
【その効能】
●眼精疲労改善する効果
まず、何といっても「目の疲れには菊花茶」と言うくらい、効能の筆頭に挙げられます。
菊花、ビタミンB1、ビタミンEに加えて、眼精疲労を主治する、消炎効果のあるクサンテノンとビタミンAを含んでいます。この事から、目の充血、疲れ目、目やに、目のかゆみに効果が見込めます。スマホの長時間使用で、目が疲れている時には、菊花茶が有効でしょう。
●痛風を予防する効果
痛風は、飲食物に含まれプリン体の過剰摂取により、血中の尿酸値が高くなる事で、尿酸結晶が生成され、関節に蓄積した時に、痛みが出てくる疾患です。菊花に含まれるポリフェノールには、尿酸の量を減少させ、しかも、体外へデトックスする作用があります。
●美肌効果
菊花は、ビタミンB1、ビタミンE、アミノ酸など、肌の細胞を活性化させ、細胞の入れ替わりを促進する栄養素を豊富に含んでいる事から、美肌効果も見込めます。加えて、解毒、鎮静、消炎作用により、吹き出物を浄化する作用もあります。以前ご紹介した、ハト麦(ヨクイニン)と併用すると、より効果的です。
【菊花を含む漢方薬】
●釣藤散(ちょうとうさん):頭痛、めまい、高血圧予防
●杞菊地黄丸:疲れ目、老化予防全般