山梨のアグリヒーリングに参加して、ストレスチェック

 

2か月前にRay農園で行うアグリヒーリングに参加して、今回が2回目の交流です。

私の方で何か役に立つ事は無いか?と考え、口腔内環境を通じた、ストレスチェックを参加者の皆さんに実施してみる事になりました。唾液アミラーゼモニターと口腔水分計を使って、アグリヒーリングをした前後の緊張度を調べる訳です。

 

今回のアクティビティは、冬場という事もあり、皆で「焚き火」をして暖を取ります。私の子供の頃は、庭先で枯葉などを集めて焚き火をする風習が残っていました。でも、最近は、臭いや煙の影響で、都会では全くする事が出来なくなってしまいました。

 

焚き火は、最高に贅沢なイベントなのです。

燃え上がる炎を見て、木が爆ぜる時のパチパチ音を聞くだけで、心がリラックスしてきます。

 

やはり、実際の検査をさせて頂くにあたり、私服だと何となくカッコが付きません。でも、普段の白衣に着替えると、心の中でスイッチが入り、それらしく振る舞えるから不思議です。感染対策には十分注意し、その都度、ゴム手袋は交換し、お口に触れるものは、全て使い捨てにして臨みました。

 

まず、唾液アミラーゼを測る事で、どうして、ストレスチェックが出来るかについて、考察を加えて見ましょう。

 

●唾液アミラーゼモニター(NIPRO社製)

本来アミラーゼは、消化酵素の役目があり、唾液腺と膵臓から分泌されます。

小学校の実験で、ジャガイモのでんぷん質に、ヨウ素を垂らすと青色に変色する「ヨウ素でんぷん反応」と言えば、思い出す方も多いでしょう。

実は、唾液の中に含まれる「アミラーゼ活性」(SAA)は、血漿ノルエピネフリン濃度との相関性が高く、緊張やストレスにおける交感神経興奮の指標として評価されます。今回使用した唾液アミラーゼモニターは、試験紙に唾液を採取して測定器にかけるだけで、容易に「ストレス度」を測定する事が出来ます。

 

●口腔内の湿純度を、ムーカス(ライフ社製)で調べる

唾液は、ストレスによって交感神経が興奮している時は、ネバネバした唾液が分泌され、分泌量が減少して口が渇きます。逆に、リラックスした状態であれば、副交感神経が優位になると、サラサラした唾液の分泌が始まります。

 

もし、軽農作業をする行為が、リラックスした「癒し効果」があるのであれば、副交感神経が優位になって、サラサラした唾液の分泌が始まり、口腔内の湿純度も上がるはずです。

 

還暦を過ぎて思う事は、今まで培ってきた知識や技術が、もし、何処かの、誰かの役に立つのであれば、

 

「喜んで、一肌脱ぎますよ!」

 

という考え方が芽生えてきたようにも思います。もちろん、損得勘定は抜きにして、無償で行っていくのです。

 

これを、私は「恩送り」と解釈しています。

 

一般的な恩返しは、恩を受けた人に、リターンをする事で完結してしまいます。

これでは、1回の、「行って来い」で終わってしまいます。

 

次の拡がりが望めません。

 

でも、これが、恩送りであった場合はどうでしょう?

受けた恩によって、何かの収穫が得られた時、それをまた別の方へつないでいくのです。

 

こうすれば、次から次へ想いが送り届けられ、多くの副産物を生み出すはずです。

 

いわば、「リアル恩送りSNS」になる訳です。

 

実際に測定した結果は、これからデータを精査して、改めてブログ上で公開したいと考えています。