生命の臭い…金星にあるホスフィンについて

 

2120年、トンデモ科学好きの私にとっては、小躍りする様な天文学的な発見がありました。

 

金星の上空、30Kmの大気中に、生命活動の代謝産物である「ホスフィン」が検出されました。と言うニュースです。

 

 

ホスフィンは、リン化水素で、リンの原子に、3つの水素が結合した物質です。

 

地球上では、生命体が生み出す代謝産物です。

生きものでなければ、作り出す事が出来ない物質である事から、宇宙天文学では、

 

「この物質が見つかったら、生命体がいるはずだ!」

 

という根拠になる物質なのです。

 

この事を簡単に考えれば、以下のような理屈になると推察します。仮に、何かの生き物がいて、生命を維持するために、他の生命体から栄養素を捕食して、代謝によってエネルギーを生み出し、その残りカスとしてオナラの様なガスが発生し、それを放出している「何かが」存在しているとしたら、それがホスフィンかもしれない…と言う物質が見つかったと言う事なのです。

 

でも、これが、例えば私が専門に扱う口臭の中で「硫化水素」と言う物質の場合は、解釈が異なってきます。

 

この物質は、例えば、温泉街など火山活動が活発な地方でも発生しているように、生き物が存在しなくても、出てくる臭いなので、「硫化水素を発見した!」となっても、それが、生命の存在の確証につながりません。

 

金星の地表は、観測データでは、450℃の灼熱地獄なので、地球型の生命は、存在が難しい環境です。

 

でも、30kmの上空では、その温度が、30℃程度の温暖な環境に変化します。硫酸性の雲の中なので、生き物には住みにくい環境ですが、何かの生命がいても、決して不思議では無い気候なのです。

 

当然、食物連鎖を形成しますから、生き物も1種類では無いでしょう。

 

その大気中に存在するかもしれない生命にとっては、恐らく「メタボ」になる事は、死を意味します。何故なら、あるバランスで大気中に漂っている生命体が、肥満になって、比重が重くなってしまうと、灼熱地獄が待つ、下層の大気に沈んで行ってしまうからです。

 

「おまえ、重そうだな…そろそろ、熱エリアに落ちて、お陀仏になるから注意しろよ」

 

という、過酷な世界が繰り広げられているのかもしれません。

 

このホスフィン発見のニュースは、大々的に取り上げられました。ただ、トンデモ科学的には、いつもの流れで、その後当局は、今回の結果は、測定器の誤動作で、ホスフィンは、多くは存在しなかった…と言う否定的なニュースが流されました。

 

毎度のことです。

 

ただ、続報では、やはりホスフィンは検出されていた…という報道も出ているので、肯定と否定を織り交ぜながら、何が真実なのか?を、はぐらかす…いつもの常とう手段です。

 

 

ところで、このホスフィンと言う物資は、非常にクサイらしいです。

 

実は、過去の宇宙人遭遇事件の中でも、異臭がした…と言う報告は、結構多く存在しています。

その中でも、もっとも有名なレポートは、「フラットウッド宇宙人遭遇事件」です。

 

 

1952年9月12日、アメリカ合衆国ウェストヴァージニア州のフラットウッドという町で起こった超有名な遭遇事件になります。

 

夜に7人の子供たちが、森の中で身長3mの宇宙人を目撃しました。周囲には、シューと言う音と共に、「硫黄臭」が立ち込めていたそうです。

 

子供たちは一目散に逃げだし、親や保安官に事態を報告します。大人たちが現場に駆け寄ると、宇宙人はいなくなっていましたが、異臭だけは、まだ周りに立ち込めていたそうです。

 

その後、子供たちは、のどの痛み、不快感、嘔吐などの症状を訴えたので、間違いなく、何かに遭遇したのは確かなようです。

 

その後の調査で、目撃したUFOは隕石で、宇宙人の目撃は、木にとまるフクロウの光る眼を見たことで、集団パニックを起こした…という事で幕引きを図りましたが、その他の多くの目撃情報もある事から、そんなに簡単に片づけてはいけない、遭遇事件だった事が解ります。

 

宇宙人・地球外生命体の発見と臭い物質の相関関係は、これから、新たな宇宙探査の指標になっていくと思います。