まずは、この写真を見て欲しい。
私が、10年間の間で買い変えた「老眼鏡」の歴史である。
年齢別の老眼の度数票を見ると、この10年間の我が身の目の衰えと照らし合わせると、ピッタリ、この推奨度数と符合してくるので、自分の身体の衰えと照らし合わせると、何ともやり切れない思いです。
ただ、自動車の免許更新の時に行う視力検査では、毎回、1.2~1.5を維持しているので、視力自体は悪くないのです。
この老眼鏡を気に入っているので、全く同じ商材を、大手通販サイトから購入しています。溜まっているポイントから購入するので、身銭を払う必要が無く、お得感があります。
当初は、単なる蝶番でしたが、中期モデルから、「バネ蝶番」に仕様変更されたので、すこぶるかけ心地も良い感じです。
今回は、老眼と漢方について検証してみました。
【視力と臓腑の関係】
歯科治療や、パソコン・スマホなどで眼を酷使したり、過労・睡眠不足、ストレスがたまったりすると、五臓の中で、特に「肝」に大きな負担がかかります。肝血に影響を受けると、肝の機能が低下して、視力が衰えてきます。
目は、思っている以上に、細かい筋肉や神経が集中しており、肝の状態が、如実に反映されやすい感覚器です。
肝の機能が低下すると、精神的に不安定となり、キリキリ・イライラしてきます。また、チョットした事で、クヨクヨ思い悩み、決断力が鈍ったり、落ち込みやすくなったりしてきます。また、眼精疲労や視力低下、頭痛、眼の奥の痛みなどを起こしてしまいます。
何故でしょうか?
実は、『肝の気は目に開竅する』とあるように、肝の気は、目を通じて出てきます。
視覚から入ってくる情報は、膨大な量であり、目の酷使は、脳の情報処理に負担をかけます。加えて、情報処理したあと、良い・悪いなどを瞬時に判断しなければならず、思考・判断のベースとなってきます。
さらに、レバーを見れば分かるように、肝臓は血液の塊の臓器であり、血液の貯蔵と供給をなっています。この統合管理により、神経・血管が、スムーズに流れ、視力は、健常な機能が営まれています。
よく、「眉間にシワが寄っている方」をお見受けします。
これは、わざわざ目の開口部を小さくさせてしまい、ますます、肝の気が出にくい状態を作っています。ストレスで→眉間にシワが寄り、眉間にシワが寄る事で→ストレスを悪化させる、悪循環に陥ってしまいます。
【目や肝に良い生薬】
●菊花(キクカ):目の炎症を鎮め、働きを改善する。
●枸杞子(クコシ):ナス科の植物、クコの実。
何といっても、この2つは、外す事の出来ない、鉄板生薬です。
●地黄(ジオウ):ゴマノハグサ科のカイケイジオウの根
滋養強壮に働き、眼精疲労、ドライアイに効能が見込めます。
●鯉丹(リタン):鯉の肝で、肝血を補い、目の働き滋養する。疲れ目、目の充血に
●車前子(シャゼンシ):オオバコの種子で、目を補うほかに、利水作用があるので、瞼の浮腫み、倦怠感、めまいのある人、尿の出が悪い時に応用。
●田七人参(デンシチニンジン):ウコギ科のデンシチニンジンの根茎
サラサラ血効果があるのに、局所応用の時は、止血活血作用もある、相反する作用があります。特に肝を滋養し、解毒、血の浄化に効果が見込めます。
●決明子(ケツメイシ):マメ科の植物エビスグサの種子
うっ血・充血を取り去り、目の機能を整えます。また、便秘も改善させます。
●石決明(セッケツメイ):アワビの貝殻で、ストレスを取り去り、目の充血や、のぼせを改善。
●黄柏(オウバク):ミカン科の樹木 キハダの樹皮。
目の充血を取り去り、身体のほてり、浮腫・微細炎症を消炎します。
自分の老眼の進行が、60代後半から、80代に向けて、何処まで衰えるのか?
不安でもありますが、イザとなったら、漢方薬をガンガン飲んで、養生してみようと思っています。