スマホによる老け顔は、顔の下半分から始まる

 

スマホ習慣が、ヒトの身体に影響を与える事を情報として発信してきました。今回は、特に女性の見た目にどの様に影響を与えているのか?について、考察してみましょう。

 

口臭を専門にして15年、スマホ口臭の発現について、メディアにも何回も取り上げられてきました。患者さんと接する中で、一つ気が付いたことがあります。

 

それは、スマホ口臭が発生している方は、総じて、実年齢より「老け顔」である事が多いです。

 

世の男性は、何となく実感していると思いますが、コロナ肺炎の影響を受けて、女性の方もマスク習慣が増えました。

 

何となく、マスクから覗く顔立ちを拝見すると、とても美人顔に見える方でも、マスクを外したお姿を見ると、思ったほどではなかった経験があると思います。

何故でしょうか?

それは、顔の上半分は、お化粧で、いか様にも手直しをする事が出来ますが、顔の下半分は、あまり手を加える所がありません。

 

顎顔面には、多くの筋肉が存在し、その収縮と弛緩によって、魅力的な表情を演出します。

目の周り、鼻の周りに比べて、圧倒的に頬・唇・顎周囲の方が、可動領域が大きいです。

 

何故でしょうか?

 

それは、下顎骨の存在にあります。

 

 

ミイラや白骨死体を見たことがあるでしょうか?

シャレコウベとなった頭と顎は、完全に分離して、離ればなれになります。

下顎は、関節と筋肉によって、ぶら下がっているだけの存在です。ここに、他の顔面の付属器官との大きな違いが隠れています。

実は、目や鼻、おでこ、耳は、全て頭蓋骨にしっかりと収まっています。

これらの部位と比較して、顎は多くの動きを司っています。

ハンモックのように宙ぶらりんになった顎と、それを支える関節と筋肉は、何倍も多くのストレスと負担を担っています。

 

つまり、老け顔になるのも、美人顔になるのも、「顎次第」な訳です。

 

日本人男性は、美人と可愛いでは、どちらが好みなのか?という、ある統計調査によると、ナント、可愛い顔立ちの方を、7割の男性が好んでいたそうです。

 

鍼灸師の立場で、顎顔面を考えると、表情筋、口輪筋、咀嚼筋など、顎の動きと表情を作る筋群の「拘縮」「こり」「こわばり」によって、ほうれい線や小じわが始まっています。

 

一方、シットリとしたしなやかな筋肉は、筋肉の弛緩と適度な弾力によって、ふくよかで豊かな表情を演出します。

ここからが、超重要なのですが、

 

若さを保つ筋肉には、殆ど全てに「ツボが配当されている」事はあまり知られていません。

 

この事から、エステに行かなくても、簡単に美人顔エクササイズが可能になる訳です。

 

【美人顔を作る筋群とツボの名前】

●上唇挙筋→迎香

●口角挙筋→巨りょう

●大小頬骨筋→地倉

●上唇口輪筋→人中

●オトガイ筋→承漿

●咬筋→頬車

 

 

【養生法】

全てのツボをマッサージする必要はありません。

ツボには、凝っている所に、必ず「反応点」の情報が出ています。

一通りツボ周辺を押してみて、特に痛い所からマッサージしてみましょう。

 

そのツボの情報が、

痛いが→いた気持ちいいに変化して→気持ち良いになれば、

老け顔から、おさらばできるはずです。

 

 

【凝りは、リンパの流れに作用する】

こうした筋群の凝りは、やがて、頬から首周辺のリンパの流れを阻害して、やがて、首たるみへつながっていきます。

 

首美人を作るには、胸鎖乳突筋エクササイズが有効で、その筋肉の正中部に「扶突」というツボが存在しています。そこを普段から揉み解すと、首のたるみも予防できます。