今月のブログで、柔軟な発想をするには、気のストレスをため込まない体質が重要と解説しましたが、4月某日、韓国の自動車メーカー、hyundai(ヒュンダイ改め、ヒュンデ)に出向いて、新しく発売される電気自動車のionic5のトークショーに参加してきました。
6年間所有した電気自動車の買い替えとして、第一候補の車です。
我が国は、イノベーションが起きにくいお国柄です。
今までも、液晶テレビ、携帯電話、ビデオデッキなどでも、他国をリードして市場に登場しても、数年すると、中華製・韓国製の後発品が出てきて、安く良いものによって、シェアを逆転されてしまうパターンを、過去、何回も踏んできました。
その失敗が、また繰り替えされようとしています。
10年以上前に、三菱からimiev、日産からリーフと言う電気自動車が発売されましたが、その後、追従するモデルがなかなか出て来ない間に、アメリカのベンチャー企業の、イーロン・マスク率いるテスラが台頭してきました。
その後、ヨーロッパの名だたるメーカーからも電気自動車が、続々と発売され、北欧のノルウェーでは、既に内燃機関と電気自動車の割合は、とっくの昔に逆転されてしまいました。
加えて、日本は急速充電の充電規格さえも、ガラパゴス化しています。
先行した、チャデモ規格は、ほとんど日本だけになり、諸外国は、CCS規格に移行しています。
しかし、事ここに至っても、天下のトヨタも、重い腰を上げようともしません。
先日発表された、トヨタのbz4x、レクサスのRZ、日産アリヤという電気自動車も、性能的には、見劣りするものでした。
そんな中、「オッ、これなら良いじゃないか!」
と言うモデルが、ヒュンデのionic5です。
電気自動車に関わってきて8年、間違いなく性能的には、国産車を凌駕しています。
私は、民族的な偏見は抜きにして、「良いものは良い」と、評価する性格です。
実際に、身の回りの多くの電化製品が、中華製、韓国製、アジア製であふれています。
なぜ、こうした差が出てしまったのでしょうか?
それは、ガラケーからスマホに置き換わった時を思い出すと、分かりやすいかもしれません。
スマホが世に出た時、私達ユーザは、それをどのように扱ったら良いか?まだハッキリとは分っていませんでした。
その後、多くのアプリが世に出て、今では、予約受付、英会話、株取引、動画編集、商品購入など、何でもござれです。
「電話なんだけれども、電話ではない…何者か」この部分が、非常に重要だった訳です。
電気自動車もまったく同じです。
電気自動車は、ただ、バッテリーとモーターに、どん柄のボディーを被せて、ハイ出来上がりではなくて、
「自動車なんだけれども、自動車ではない…何者か」になろうとしています。
その秘めたる機能に気付いているかどうか?が、これからの自動車社会の明暗を分けるキーポイントになってくるはずです。
その一番の可能性を感じたのが、ionic5でした。
youtube動画で、自動車評論家の、五味やすたかさんや、河口まなぶさんも、
「悔しいですね~」
「素直に認めなければダメですよ」
「これは、新たな黒船ですね」
と、評価しています。
自動車からの給電機能があるモデルは、補助金も85万円でます。6年乗ったわが家の電気自動車の下取り価格は、110万円でした。合算すると、ほぼ200万円の頭金です。
現在、大蔵省であるカミさんの承認待ちです。日本の自動車メーカーは、偏見を抜きにして、ライバル企業を正しく評価する所から、もう一度、考え直す必要がある時期に来ていると思います。