今月のブログで、「バ美ボ」になる為のトレーニングを始めました…と、お伝えしました。
ただ、一つここで問題点が出てきました。
それは、自分の声帯で、ピッチを上げて声を出して練習を繰り返すと、
非常に喉を酷使する…と言う点でした。
翌日、朝起きた時に、何だか、喉がヒリヒリする。声が出しにくい。痰が絡む。しわがれ声になる。などの症状が出てしまいました。
バ美ボ…一夜にしてならず。と言う感じです。
日常の臨床にも差支えが出てしまうので、何とか翌朝には、喉の調子を治さなければなりません。
その為に、喉に良い漢方薬を考察してみました。
【喉の症状】
喉の症状には、咳や痰、喉の痛み、つまり、しわがれ声が出るなどが考えられます。
その症状を、体質別に考察すると、
① 冷え冷え血虚タイプの「寒邪」(かんじゃ)
② カッカッ熱化タイプの「熱邪」(ねつじゃ)
③ カラカラ乾燥タイプの「燥邪」(そうじゃ)に由来すると考えています。
「邪」とは、身体の中に生まれてしまった、内的因子の病理産物と、外的因子からもたらされる季節変動によるものの両方の概念を創傷します。
内的因子の邪の場合は、身体から追い出す養生法が求められますし、
外敵因子の邪の場合は、身体の中に侵入する事を防いだりする養生法が求められます。
【寒邪の養生法】
やはり、身体を温める効能のある、桂皮(けいひ)、葛根(かっこん)、生姜(しょうきょう)の生薬が入った漢方薬が、第一選択です。身体が寒がっている事で、喉に症状が出ているのです。手足が冷える、下痢しやすい、疲れやすい、風邪をひきやすいなどの随伴症状が、判定の目安です。
加えて、寒邪は、うなじのツボから侵入しやすいので、喉がスースーする衣服は避け、喉を保護するマフラー、丸首セーターを着る事が重要です。
【熱邪の養生法】
身体の中が、溶鉱炉のように熱化している体質です。熱を抱えているので、「腫れ物」を作りやすいので、喉に炎症症状が出てきます。生薬の中で、清熱作用のある桔梗(ききょう)、白虎(びゃっこ)、石膏(せっこう)などが含まれている漢方薬を選びます。
赤ら顔、目が血走っている、起こりやすい、声が大きいなどの随伴症状を目標にします。
【燥邪の養生法】
身体が抱えている水分量が枯渇し、常に渇いている体質です。こちらの体質も、身体が渇く事で、「空焚き状態」に傾く事で、熱を持ちますが、午後にかけて熱が出てくる事が特徴です。口の中がパサつき、便秘気味で、腰膝痛があり、コンコンした空咳などの随伴症状が出てきます。身体の中に潤い感を与える生薬として、麦門冬(ばくもんどう)や金銀花(きんぎんか)などの生薬が含まれた漢方薬が効果的です。
【咳症状には】
カラオケ、口喧嘩などで喉を酷使すると、咳症状も出てきます。
咳は、喉に溜まった「邪」を、身体が排出しようとする反応です。
この事から、ただ単に咳を鎮める「鎮咳」を目標に漢方薬を処方してしまうと、身体の中の邪を上手く排出できなくて、身体の中のより深い部分へ、邪が入り込んでしまいます。
寒邪体質の方は、麻黄(まおう)が配合された漢方薬、ゼーゼーした咳の場合は、乾姜(かんきょう)、細辛(さいしん)が入ったものを選び、ゲホゲホした激しい咳込みには、附子(ぶし)、甘草(かんぞう)が含まれた漢方薬が良く効きます。
【喉の痛みには】
喉は、常に適度に潤っている状態が理想で、乾燥を嫌います。秋から冬にかけて、乾燥が強くなる季節は要注意です。乾燥していると、容易に風邪をひいて、ウイルスに感染しやすくなります。加えて、過労、睡眠不足、飲食の不摂生などで、免疫力が落ちると、喉の痛みが強く出てきます。
身体が弱く、疲れやすい、胃腸も弱いは、甘草(かんぞう)の生薬を選択し、体力は普通で、喉の炎症が強い方は、荊芥(けいがい)、連翹(れんぎょう)の入った漢方薬を選択して処方します。
喉の酷使には、漢方処方が有用です。
上手く使い分けて、バ美ボを獲得したいですね。