気と量子コンピュータ

 

2023年、とうとう一般向けの「量子コンピュータ」が市販化されました。お値段、ざっと100万円です。日本にとっては残念ですが、中国産になります。

https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2212/15/news153.html

 

一昔前の、インクジェットプリンターのようなボディーの中を見ると、四角いチャンバーがあり、この中で、量子計算がなされるようです。

 

 

市販化したとはいえ、まだまだ、試作品レベルです。

ちなみに、IBMが作った試作機は、こんな感じです。

 

 

量子コンピュータは、処理速度が半端ない位、爆上げになるらしいです。

 

【量子コンピュータになると、どうなるか?】

量子コンピュータとは、物質を構成する原子などの量子の性質を活用して処理を行うコンピュータの事です。「量子もつれ」や「重ね合わせ」といった、不思議な量子力学現象を活用する事で、同時に並列計算を可能になり、今まで以上の速度や規模で計算ができるようになるのです。

 

簡単に言えば、量子の世界では、どこかで、ドミノがバタンと倒れれば、どんなに距離が離れていようとも、別の場所で、別のドミノがバタンと倒れる現象を利用した物と解釈できます。

 

圧倒的な処理速度で、車の自動運転、AI画像解析などの応用が期待されます。

 

本当の実用化は、もう少し先の世界になりそうですが、この分野をとことん突き詰めていくと、私が専門にしている、「気の世界」との整合性も出てきてしまいます。

 

【量子と気】

東洋医学では身体を『気の塊』と解釈しています。

世の中を構成する最小の単位が「気」で、視認できるかどうかの境界に位置しており、それ自体にエネルギーが宿っていると考えています。

現在の所、「気」の解明は完全には解明されていません。測定方法も無い事から、定性化・定量化・画像化も出来ないでいます。

 

でも、ここで矛盾が生じます。私も含めて、鍼灸治療家は、気の流れを調整し、漢方処方では、気の過不足を考えます。存在が分かっていないのに、治療に役立てているのです。

 

この事実を踏まえた上で、

 

物理科学の最先端である量子力学は、物質を細分化して、素粒子レベルまで小さくしていきます。すると、質量を持って存在していたはずの物質が、単なる波動、またはエネルギー体に挙動を変えていきます。

 

と言う事は、私達を構成する素粒子が、エネルギーを有するならば、この宇宙や地球上、生き物全ても、エネルギーで満ち溢れている事になってしまいます。

 

ここに、「気」と「素粒子」の相似性が出てきます。

物質が持つエネルギーを開放すれば、原子爆弾だって生み出す事が出来るのです。

 

この解釈は「気」の運動原理を表した「陰陽論」に非常に近いものがあります。

例えば、東洋医学では、物資は「陰」に属し、気のエネルギーは「陽」に属します。

気が凝縮して物資になり、物質が崩壊して、エネルギーに戻っていきます。

 

ここで重要な点は、陰→陽のように、真逆の状態に至る変化を、「陰陽転化」と考えます。

さらに面白い点は、エネルギー体(陽)は、それ単独では存在することが難しく、必ず物質(陰)に依存している事です。同様に、物質(陰)もまた、エネルギー体(陽)の補助が無ければ。存在し得ません。

 

なぜ、古来の先人は、気を感じる事が出来たのか?気の正体を定義する事が出来たのか?

 

そこまで考えると、もはや、医学だか、宗教だか、美術だか、哲学だか、境界が曖昧になってきます。逆を言えば、こうした学問を全て統合して考えないと、気の解明には行きつかないのです。

 

将来的には、量子コンピュータを超えて、「気」で操れるコンピュータも出てくるかもしれません。この現象を科学的に説明しようが、超能力と表現しようが、その時代になったら、もうどうでもよくなっているような「気」がします。