ウルトラセブン55周年、ショートムービー完成

 

まずは、このムービーを見て欲しい。

ウルトラセブン、生誕55周年記念、円谷プロ制作のショートムービーです。

 

 

本放送の時の「ダークゾーン」のその後の世界線を描いています。

ペガッサ星人登場の回で、ラストで、人間大でウルトラセブンと戦うのですが、セブンの攻撃でケガを負ったペガッサ星人は、倒される事無く、そのまま逃げだし、闇夜へ消えて行きました。

 

子供の頃は、「決着が付いてないじゃん」と、モヤモヤしていたのですが、今思い返すと、黒い闇に変化できるペガッサ星人は、再び夜の街に消えて行くという、素敵なラストで、その後どうなったのか?を、期待させる結末でした。

 

実は、ペガッサ星人は、宇宙の放浪者で、「ペガッサ市」という巨大都市で、宇宙を放浪しています、しかし、都市の制御を失い、地球の衝突コースにぶつかってしまいました。それを、地球人に伝えるべく、先遣大使として任務を帯びて、ウルトラ警備隊の基地に来訪しました。

 

ペガッサ星人に侵略の意図は無く、地球防衛軍幹部に、

「すいませんが、地球の運行を、少しだけずらしてくれませんかねぇ…簡単な事でしょ」

と、交渉してきます。

「そんな事できる訳ないでしょ」と回答した時の、ペガッサ星人の狼狽ぶりは、子供ながらに印象的でした。

 

事態を知った地球防衛軍は、ウルトラホークを出動させ、「ペガッサ市」にたどり着き、飛行コースの変更をお願いしますが、返事はありません。

やむを得ず、光線兵器で攻撃し、木っ端みじんに破壊されてしまいます。相手から攻撃も無いのに、一方的に破壊してしまったのです。

 

地球には、ペガッサ星人が、一人残されてしまいました。

当然、人類に対し、深い恨みを抱いたはずです。

 

劇中の最後のセリフでも語られていましたが、「奴は、闇の中で、一人寂しくさまよっているさ…」で、エンディングを迎えます。

 

その続きが、本編になります。

もし、ウルトラセブンが存在していなかったら?の未来線で、物語は進みます。

なんと、劇中、薩摩次郎役で、ウルトラセブンの人間体を演じた、年老いた森次晃嗣さん本人も登場します。

もう、ファンには涙者です。

しかも、CGとAIで再現した、若きモロボシダンとアンヌ隊員も登場するのです。

 

劇中、ウルトラセブンのテーマ曲が、絶妙のタイミングで挿入されます。

あの「ワン・ツー・スリー・フォー」が聞けただけで、脳汁全開です。

 

ウルトラ警備隊の中で、キリヤマ隊長とソガ隊員は、鬼籍に入ってしまいましたが、それ以外のメンバーは、全員集合です。

出来るだけ皆さんが存命の内に、このショートムービーの続編を製作してもらいたいです。

 

でも、よく考えたら、ウルトラセブン生誕55周年と言う事は、その後に作られた「帰ってきたウルトラマン」も、50周年なんですけどね。

ウルトラマンジャックを演じた、団次郎さんが、今年亡くなってしまったので、CGで再現しない限り、続編は難しそうです。