日本口臭学会の演題登録

 

年が変わり、今年も、第15回「日本口臭学会」が、お笑いのメッカの大阪で執り行われます。

学会のタイトルは、「三方良しの口臭治療」になります。

商いの町の大阪らしく、口臭治療を、どの様に経済に結び付けるのか?がメインテーマになりました。

https://higuchidc.com/jams15/

 

 2023年の14回大会は、Aiアバターの「四国めたん」の無料でダウンロードして、学会に登場してもらいました。

 

ただ、単なる「立ち絵」なので、目が閉じたり、自動音声に合わせて、目がパチクリ動くだけでした。

 

動きも限定的で、2枚の立ち絵の変化で、パラパラ漫画のように、手の動きが変わるだけでした。

このプレゼンの良い所は、事前に動画を作成し、登壇した後、再生ボタンを押すだけなので、時間をきっちり守れることです。演者の持ち時間は、8分です。それをオーバーすると、マイクの近くの警告ランプが黄色になります。

 

それでも続けていると、赤ランプに代わります。

中には、質問時間の2分も、平気で使い切る演者がいます。進行の妨げになるので、その頃になると、「座長」の先生が割って入り、発表を中断する場合もあります。

 

去年の発表は、7分45秒でまとめました。演者としては、キッチリ時間を守ったので、及第点です。一旦プレゼンが始まると、演者は何もする事が無いので、去年は、マイクの席から離れ、大スクリーンに写る四国めたんを、見上げていました。

 

今年は、さらにグレードアップしたい所です。

 

思案した結果、Live2Dのソフトと、WEBカメラを連動させ、私の動きに合わせて、グリグリ動く四国めたんを登場させたいと思い、専用サイトからデーターをダウンロードし、会場でも、大きなアクションで、スムーズな動きを付けたいと考えています。

 

【タイトルについて】

今年は、体質由来の口臭を、どの様に漢方処方で治療するか?について、焦点を当てて、発表したいと考えています。

 

小太郎漢方から新発売された「桂枝五物湯」(けいしごもつとう)の臨床報告です。

 

口臭の発生は、局所と全体に起因しています。局所は「口内」に由来し、全体は「体質」に由来しています。

顎顔面口腔領域が専門の歯科医師にとって、口内を治療する事はお手の物ですが、体質由来の口臭に関しては、あまり検証が進んでおらず、サプリメント・食事療法が推奨される程度でした。

 

東洋医学では、体質のことを「証」と定義しています。

 

陰陽五行説の色体表では、

●肝に負担が及ぶと、操(あぶらくさい)

●心に負担が及ぶと、焦(こげくさい)

●脾に負担が及ぶと、香(かんばしい)

●肺に負担が及ぶと、腥(なまぐさい)

●腎に負担が及ぶと、腐(くされくさい)

ニオイが出てくると、先人は教えてくれています。

 

しかも、この「根本体質」の働きが悪くなると、身体の至る所に「随伴症状」が出てきます。

 

口臭治療における漢方処方の良い所は、歯科医師が、口臭の改善を目的として、漢方処方をした事によって、根本体質が改善される事で、付随する身体の不調和が、全て良い方へ整ってくる所です。

 

当院では、根本体質が改善される事で、アトピーや不妊が治ったという患者さんがいます。

今回の「桂枝五物湯」は、実熱体質をクールダウンする効能があります。

実際、臨床の中で、数症例、著効したケースを得たので、今回、学会発表の演題にしてみました。