格闘技好きの私としては、注目のカードとして、井上尚弥選手が、世紀のイベントとして東京ドームで、タイトルマッチを興行しました。
対戦相手は、日本と因縁がある、ルイスネリ選手です。
結果は、3度ダウンを奪い、井上尚弥選手の王座防衛でした。その最後の結着の付いたシーンを見ると、何故、井上選手は、パワーパンチが打てるのか?その秘密が、東洋医学にあるのではないか?と、考察してしまいます。
そのダウンシーンがこちらになります。
ネリ選手をロープ際に追い込み、最後に放ったパンチは、ストレートの様な、フックの様な軌道を描いていました。軽く出したパンチですが、ネリ選手の顎は跳ね上がり、操り人形の糸が切れたように、身体が崩れ落ちています。
これは、恐らく、「発勁」(はっけい)の原理を応用しているように見えます。
発勁は、空手家も良く使います。見た目以上に、パンチを受けた相手が吹っ飛びます。
この原理は、「腱反射」「伸張反射」を活用しています。
腱反射とは、椅子に座って、膝を90度に曲げて、膝のお皿の下を叩くと、無意識にビクンと動く動作です。
例えば、肘の関節も、目いっぱい曲げると、上腕三頭筋が伸長します。その時に、戻るスイッチが入ると、爆発的な力が、自然に生み出されるのです。最後のシーンの動画を、スローモーションで見ると、直前に出した右アッパーカットの反動をうまく利用し、肘の関節が程よく曲がっている事が分かります。
恐らく本人も、筋肉の戻る力を、有効活用しただけなので、思いっきり繰り出したパンチではなかったと思います。
そこで重要な点は、ボディビルダーの様な、ムキムキ・カチカチ筋肉を作り上げるのではなく、ゴムの様な、しなやかで弾力性に富む筋肉を養う事です。その方が、伸張反射が起きやすい体つきになります。
【筋肉と生薬】
実は、筋肉を滋養する漢方薬があります。ドーピング検査に引っ掛かるかどうかは不明ですが、おススメの物があります。
「芍薬甘草湯」(しゃくやくかんぞうとう)」になります。
「芍薬」と「甘草」だけのシンプルな生薬構成です。筋肉は、疲労してくると、痙攣したり、筋肉痛が出たりします。特に、運動中や就寝中に足がつる方、こむらがえりや腰痛を起こす方に向いています。激しいトレーニング後の、筋肉のリカバリーに有効です。
筋肉がツルと言う事は、「気」と「血」が、不足している状態です。この二つが満たされていれば、筋肉は最高のパフォーマンスを維持し、伸張反射が可能になります。
これは、自動車で言えば、オイルとガソリンの両方が足りている状態です。普段から、本剤を服用していれば、しなやかに筋肉は動き、爆発的なパワーを発揮することが出来るのではないか?と睨んでいます。
ただ、モンスターと呼ばれる井上選手も、初回にダウンを奪われています。30歳を過ぎて、徐々に身体に変化が出ているのかもしれません。伝説のボクサー「リカルド・ロペス」のように、無敗のまま引退することが出来るか?今後も応援したいと思っています。