60年以上、変わる事の無かった停留所が移設される…かも?

 

中城歯科医院の目の前には、臨港バスの停留所があります。私が子供の頃から、この場所に位置していました。今から60年前、鶴見駅から三ツ池循環のバスに乗り、この「寺谷角」の停留所をおりて、道路を横断して、すぐ目の前が自宅です。

 

バスの車内広告では、停留所の告知に引き続き、「中城歯科医院前」と、アナウンスしてくれます。

 

その後、次の停留所へ向けて、バスは発車するのですが、上り坂になっているので、バスは、アクセルをふかして加速を始めます。

 

この時の排気ガスのニオイが大好きで、黒煙を思いっきり吸い込んで、「あ~いいニオイ」と言いながら、走り去るバスを見送るのですが、母親からは、「バカなこと、やってるんじゃない、さっさと帰るよ!」と、叱られた事を覚えています。

 

その思い入れもある「寺谷角」の停留所が、移設を検討しているらしいのです。

 

なんでも、この停留所は、横浜市から危険な停留所…との指摘を受けているらしく、バス会社としては、近い別の場所を探しているようなのです。

 

実は、バス停の設置には、関係法規があります。

https://www.city.yokohama.lg.jp/shikai/kiroku/katsudo/r1/suikou2019R1.files/j8-20200214-kt-22.pdf

 

簡単に言うと、交差点や横断歩道からは、5m離れた所に設置する必要があります。

 

寺谷角も「危険な停留所」と言う事ですが、この60年の間で、バス停周辺で、人身事故や交通事故などは1件も起きていません。

 

説明に来たのは、バス会社、横浜市の職員さんです。

その方々に、

「少々場所を動かしたくらいでは、安全な停留所にはなりませんよ」と、進言しましたが、

 

職員さん側としては、「それは分かっているんだけども、何とか移設をお願いしたい」との回答です。まるで、その「やった」と言う事実だけが欲しいように見受けられました。

 

 

何となく、政治家さんが、「わしの一声で、日本全国に、安全な停留所を増やそうじゃないか!」の号令の元、官僚の皆さんが知恵を絞り、対策を立案し、その基準に合致した停留所がリストアップされたような感じです。

 

どうも、政治家さんの点数稼ぎに、協力しているような気がして、モヤモヤ感が抜けません。

「どうだ、わしが一声かけりゃ、こんなもんだ。バスの運行が安全になっただろう」と言う、高笑いが聞こえてきそうです。

 

実は、当院の前後には、セットバックした「歩道」がありません。

少々の場所を移動させたくらいでは、歩行者・通行する自動車・バスの運行に、著しく安全が確保できるか?と言うと、移設をしても、殆ど影響がないのではないか?と思っています。

 

新しい場所は、漢方処方でお世話になっている、「ポスト薬局」さんの目の前になります。

歩いて30m位離れた場所です。

 

中城歯科医院は、コストをかけて、停留所に「中城歯科前」の文言を表記、バスのアナウンスで、「中城歯科医院前」の告知、電光掲示板で、医院の案内広告を出しています。

もし、目の前の停留所ではなくなってしまった場合、広告の出稿を止めてしまうかもしれません。60年間、慣れ親しんだ停留所なので、別に場所を変えなくても良いのではないか?とも思っています。