「針葉樹」と「広葉樹」の中間の種が確認された…効能の違いについて

 

今まで植物の分類は、大きく分けて、「針葉樹」と「広葉樹」に分けられていました。

所が、ユリ科の植物を顕微鏡観察し、中間微小繊維構造を確認したところ、そのどちらにも該当しない、「中間種」の存在が明らかになりました。これを、便宜的に「ミッドウッド」と命名されました。この木は成長が早く、多くの二酸化炭素を蓄える働きがあるため、地球温暖化対策や、カーボンフリーを目的とした炭素隔離に非常に効果が見込めるようです。

 

そもそも、針葉樹と広葉樹は、哺乳類と両生類くらい、異なる種です。

 

広葉樹は被子植物で、その種子は、果実や殻に包まれた構造になっています。これに対し、針葉樹は裸子植物と呼ばれ、種子は松ぼっくりのように露出しています。

 

【生薬の効能から見た違い】

樹木の定義は、見た目によって、背が高く太くて頑丈、樹齢の長い木と言うイメージがありますが、実は道管がある木を「広葉樹」、道管がない木を「針葉樹」と分類しています。

気が成長するためには、土壌から水分を吸い上げなければなりません。その為に、木が水を吸い取る力は、大気圧に比べ5~10気圧も高いのです。

 

そして、木の蒸散が最も活発な部位は、木の先端に近い部分です。これは水の分子間力により、道管内の水分が、先端の隅々にまで、栄養分を吸い上げるからです。

 

この事から、生薬になった時も、針葉樹よりも、広葉樹の方が、「水」に関係した薬理効果を持つものが多く、例えば、広葉樹である「ほうの木」の樹皮は、「厚朴」と言う生薬で、水毒に由来する、健胃消化薬や瀉下薬,鎮咳去痰薬の漢方薬に配合されています。

 

これに対し、針葉樹は、寒暖の差に強く、極寒の地でも生育できます。それは、木の中に「脂導」と言う脂分が通るルートが確保されています。松の樹皮に傷をつけると、「松脂」が出てきます。また針葉樹は、常緑樹なので、冬場でも葉を落とさずに光合成をし続けます。葉の表面積を小さくして、水分を蒸発しないように油脂をたくさん出して、寒さをしのぎます。

 

この事から、生薬になった時に、針葉樹は寒さやストレスな環境でも生き延びるための、モノテルペン炭化水素類を生成する事から、副腎皮質ホルモンと似たような作用を持ち、抗ストレス、抗炎症作用があり、ヒノキや松には、花粉症やアトピーにも効能を有する成分が含有している。

 

●広葉樹は、アルデヒド類が豊富です。主にヘキサナール、ペンタナール、酢酸などを多く含みます。

●針葉樹は、テルペン類が豊富で、α・ピネン、δ・カジネン、ヒノキチオールなどが含みます。

 

今回発見された、「ミッドウッド」には、どの様な効能があるのか?興味津々です。続報を待ちたいと思います。